村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験が多数あります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームも何度も行ったことがあります。
こういった経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、スキップフロアのある寝室について、間取りプランで注意すべき3つのポイントを解説します。
スキップフロアをお考えの方には、ぜひ、お読み頂ければと思います。
スキップフロアは、次の2つの記事でも解説してますが、とてもおしゃれで、魅力的な空間です。
あなたも、新築をお考えであれば、ぜひ検討されるといいです。
そんなスキップフロアを、今回は、寝室に取り入れることができないか、解説したいと思います。
次のパートで詳しくお話しますが、プライベート空間の寝室には、スキップフロアは適さないと思われている方が、結構、多いです。
しかし、間取りによっては、とても、素敵で快適な空間の寝室になります。
本記事では、上手にスキップフロアを寝室に導入するのは、どういった点に注意し、間取りプランをすればいいのかを解説します。
スキップフロアのある寝室の間取りの実例もご紹介しますので、とてもわかりやすいと思います。
これから家づくりをお考えの方、特にスキップフロアにご興味がある方には、本記事は、おおいに参考になるはずです。
ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
スキップフロアは、光の入り方、空気の流れ、音の響き方のコントロール、プライバシーの確保など、一般的な戸建ての家以上に注意すべき点が多く、間取りプランも難しいです。
1つでもうまくいかないと、スキップフロアをつくってみたが、実際使ってみたら、問題があり、使い勝手が悪くなってしまいます。
せっかくスキップフロアを導入したのに、とても残念なことです。
このような失敗をしないためには、まず、ハウスメーカーや工務店で、スキップフロアの導入実績が豊富にあり、ノウハウもあり、スキルの高い信頼できる業者に相談することが重要です。
きっと、あなたの家に最適な、使い勝手のスキップフロアの間取りプランの提案してくれるはずです。
あなたに合った、使い勝手のスキップフロアを導入したければ、できるだけ多くの間取りプランを集め、比較検討することが重要です。
実は、寝室にスキップフロアは向かないと思われている方が多いです。
しかし、それは誤解であり、まずは、その点を解説したいと思います。
スキップフロアは、壁で仕切るのではなく、高低差、段差でゆるく仕切ることで、空間を作り出すものです。
つまり、スキップフロアは、完全な個室ではありません。
そのため、寝室のようなプライバシーが保護されるべき空間には、向いていないと思われる方が多いです。
確かに、寝室そのものを、他の空間とゆるくつながったスキップフロアにするのは問題です。
例えば、家族皆が集まるリビングと、高低差だけで仕切られたスキップフロアの寝室では、問題ありますよね。
しかし、完全にプライバシーが保護された寝室の中に、スキップフロアを取り入れるのは、全く問題ありません。
次のパートで、間取りの実例を3つご紹介しますが、寝室にスキップフロアの空間を取り入れることで、とても素敵な空間にすることが可能です。
ぜひ、本記事を参考に、あなたも、スキップフロアのある寝室を、検討されてはいかがでしょうか。
それでは、寝室にスキップフロアを取り入れた、素敵な間取りの実例をご紹介します。
ぜひ、参考にされるといいと思います。
スキップフロアのある寝室の間取りの実例を3つご紹介します。
どれも、ぜひ参考にして頂きたい、本当に素敵なお宅です。
間取りも、寝室を含め多数の工夫が見られます。
ここでは、寝室に焦点を絞り、解説をしたいと思います。
間取り | 4LDK |
---|---|
延床面積 | 120.89m2(36.5坪) |
敷地面積 | 231.67m2(70.0坪) |
出典:むぎくら
スキップフロアのある寝室
こちらのお宅は、寝室が2階にあります。
2階には、子供部屋が2つありますが、寝室は、そことも完全に壁で仕切られたプライベート空間になっています。
その寝室の中に、スキップフロアがあります。
寝室の中に、階段を少し上がるスキップフロアの空間があります。
このお宅では、上の階を寝室として使い、階下をソファやテレビを置き、セカンドリビングとして利用されています。
そして、スキップフロアの下には、小さな子供が遊べるほど、大きな収納庫になっています。
完全プライベート空間の寝室の中に、スキップフロアがあるので、このようにスキップフロアそのものを寝室にすることもできます。
ちなみに、このスキップフロアには、クローゼットもあり、この空間は、寝室以外に、様々な目的で使えると思います。
間取り | 4LDK |
---|---|
延床面積 | 129.16m2(39.0坪) |
敷地面積 | 231.71m2(70.0坪) |
出典:デキノヤホーム
スキップフロアのある寝室
こちらの間取りの実例も2階に、寝室があり、その中にスキップフロアがあります。
寝室にひな壇階段を設けて、そこを上がると、スキップフロアのウォークインクローゼットがあります。
ウォークインクローゼットは3.1畳と広く、寝室とは、ほぼ独立した空間になっており、使い勝手はかなり良さそうです。
そして、このスキップフロアの下には、1階から2階に上がる階段の途中に設けた、スキップフロアのワークスペースがあります。
ワークスペースは、3.1畳もあり、カウンターも造作されており、ここで、子供たちが勉強したり、遊んだり、親が書斎に使うことも、テレワークにも最適です。
こちらのワークスペースは、LDKとゆるく繋がったスキップフロアの空間です。
母親が、キッチンで家事をしながら、ワークスペースで勉強する子供たちを見守ることも可能です。
ご紹介したこちらの間取りの実例は、完全独立のプライベート空間の寝室の中にスキップフロアを設けていますが、その下には、LDKとゆるく繋がったスキップフロア空間もあって、とても参考になると思います。
スキップフロアを活用し、複数の階層を設けることでスペースを有効活用したお宅で、とても参考になると思います。
間取り | 4LDK |
---|---|
延床面積 | 136.90m2(41.4坪) |
敷地面積 | 144.62m2(43.7坪) |
出典:近藤建設
スキップフロアのある寝室
こちらの間取りの実例は、2階の広い寝室(洋室C)の中に、スキップフロアがあります。
現在は、洋室Cの寝室は、洋室Aと繋がっていますが、将来的には、ここを完全に壁で仕切り、子供部屋としても使えます。
寝室から階段を上ると、スキップフロアの空間になっており、まるで秘密基地のようなロフトになっています。
このスキップフロアは、寝室と同じくらい広く、趣味の部屋、書斎として、様々な目的で使えます。
ここに、ちょっとしたおしゃれな家具を置き、寝る前にお酒を楽しむコーナーにするのもいいかもしれません。
とても贅沢な空間で、こういったものがあると、心に余裕もでて、人生を楽しむにはいいですね。
このスキップフロアの下は、吹抜になっています。
1階のリビングは、上部が吹抜になっており、それにより部屋が明るく、開放的になっています。
このお宅は、旗竿地にあり、1階のリビングが暗くなりがちですが、この吹抜があることで、より快適な空間になっています。
次に、快適なスキップフロアのある寝室にするために、間取りプランで、注意すべき3つのポイントについて解説します。
寝室とスキップフロアの間取りにおける位置関係ですが、寝室=スキップフロア、つまり寝室をスキップフロアにするのは、ダメです。
先程もお話した通りですが、やはり寝室は、完全なプライバシーが守られた空間にすべきです。
他の空間とゆるく繋がったスキップフロアに寝室を設けるのは問題です。
あくまでも、寝室は、壁で仕切られた完全に独立したプライベート空間にし、その中に、スキップフロアを設けるのがいいです。
前のパートで間取りの実例をご紹介しましたが、全て、スキップフロアは寝室の中に設けてあり、逆に、スキップフロアに寝室を設けたものは1つもありません。
寝室とスキップフロアの間取りにおける位置関係は、とても重要なので、ご注意ください。
スキップフロアは、壁で仕切ることなく、高低差、段差で空間をゆるく仕切るもので、その空間は、通常の部屋と異なり、かなり特殊です。
そのため、当初の思い描いたイメージと異なると、せっかく作ったのに、ほとんど使われていないといったケースが、結構、多いです。
また、当然ですが、スキップフロアがあると、毎日の暮らしにおいて階段を使うことが、多くなります。
階段を使うのが、面倒で大変となると、わざわざ階段を上がって、スキップフロアに行く回数も減ると思います。
せっかくのスキップフロアが、単なる物置になってしまい、全く使われないなんて事も考えられます。
そんなスキップフロアが、寝室にあるだけで、寝室の快適性が大きく損なわれてしまいます。
間取りプランの時に、何で、寝室の中にスキップフロアを設けたいのか、何の目的で使いたいのか、目的を明確にすることが、とても重要です。
先程、ご紹介した3つの間取りの実例でも、ウォークインクローゼットに使う等、どれもスキップフロアの目的は明確です。
そこが曖昧だと、快適なスキップフロアのある寝室には、間違いなく、なりませんので、ご注意ください。
スキップフロアは、横方向ではなく、縦方向に空間をゆるく仕切るので、フロア面積が限られた狭い住宅でも、空間をより有効活用できます。
この空間の有効活用は、スキップフロアの大きなメリットでもあります。
スキップフロアのある寝室も、この空間の有効活用のメリットを、最大限活かす間取りにすることが重要です。
特に、スキップフロアの下に発生するスペースの扱いは重要なポイントです。
スキップフロアは、高低差、段差のあるフロアで空間を仕切るので、当然、高くしたフロアの下にデッドスペースが生じます。
このデッドスペースを、いかなる空間として活用するかが、重要になってきます。
先程ご紹介した3つの間取りの実例でも、スキップフロアの下を、様々な目的の空間として使っています。
大きな収納スペースにしたり、ワークスペースにしたり、また、暗いリビングを、明るく開放的な快適空間にするために、吹抜を設けています。
ご紹介した間取りの実例のように、スキップフロアが広い場合は、下の空間を、どう使うかが重要になってきます。
スキップフロアのある寝室を、より快適な空間にするためには、空間の有効活用は重要なので、ご注意ください。
以上、スキップフロアのある寝室において、間取りプランで注意すべき点を解説をしました。
参考になりましたでしょうか。
最後にまとめです。
スキップフロアは、メリットも多く、とても魅力的で素敵な空間です。
そんなスキップフロアを、寝室に取り入れることについて、今回は解説しました。
3つの間取りの実例をご紹介しましたが、どれも本当に素敵な寝室のあるお宅です。
あなたも、ぜひ、スキップフロアのある寝室にトライしてみたいと思われたのではないでしょうか。
その際には、間取りプランで、次の3つのポイントにご注意ください。
本記事を参考に、素晴らしいスキップフロアのある寝室をつくってみてください。
最後に、念のため申し上げておきます。
スキップフロアを得意とする実績豊富でスキルの高い、施工業者に依頼することが極めて重要です。
スキップフロアをどこに設けるのがいいのか、外光の入り方、空気の流れ、音の響き方、臭いの影響、さらには、プライバシーの確保・・・・など、様々な点を検討する必要があります。
1つでも問題があると、まず間違いなく、理想の満足できるスキップフロアをつくることは難しく、全ての点を確実にクリアする必要があります。
また、このスキップフロアの出来上がりを、平面図だけでイメージするのは難しく、できれば、立体画像や模型をつくってもらうのがいいです。
そういった点に全て対応できる施工業者は、正直、かなり限定されてきます。
ただ、ここは妥協しないで、ぜひ、設計はもちろんのこと、施工に慣れている業者を選定するようにしてください。
本記事を参考に、ぜひ、あなたに最適な、使い勝手のいい、素敵なスキップフロアをつくってください。
スキップフロアは、光の入り方、空気の流れ、音の響き方のコントロール、プライバシーの確保など、一般的な戸建ての家以上に注意すべき点が多いです。
1つでもうまくいかないと、スキップフロアをつくってみたが、実際使ってみたら、問題があり、使い勝手が悪くなってしまいます。
せっかくスキップフロアを導入したのに、とても残念なことです。
このような失敗をしないためには、まず、ハウスメーカーや工務店で、スキップフロアの導入実績が豊富にあり、ノウハウもあり、スキルの高い信頼できる業者に相談することが重要です。
きっと、あなたの家に最適な、使い勝手のスキップフロアの間取りプランの提案してくれるはずです。
あなたに合った、使い勝手のスキップフロアを導入したければ、できるだけ多くの間取りプランを集め、比較検討することが重要です。
もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。