村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、コンテナハウスの価格について解説します。
コンテナハウスを建てるのに、一体いくらかかるのか、価格、値段について徹底的にお話したいと思います。
最近、コンテナハウスが、かなり人気があり、実際に街を歩いていても、おしゃれなホテル、ショップ、カフェ、美容院・・・・いろいろなコンテナハウスを見かけると思います。
どれも、デザインが斬新でおしゃれな外観で、本当に素敵です。
なぜ、コンテナハウスが、こんなにおしゃれなのかは、次の記事で解説していますので、ぜひ、こちらもお読み頂ければと思います。
そんな、おしゃれなコンテナハウスを自宅として建てたいという方が、今、増えています。
その人気の理由の一つに、建築費用、価格や値段の安さをあげる方が多いです。
皆さん、斬新なデザインでおしゃれなコンテナハウスを、安い価格で建てたいと希望されます。
しかし、本当に、コンテナハウスを安く建てることができるのでしょうか?
実は、これ大きな誤解であって、まず、不可能です。
本記事では、なぜ、このような誤解が生じているのか、まずは、その理由をお話したいと思います。
その上で、実際に、コンテナハウスを建てるのに、いくら総額でかかるのか、内訳も含め徹底的に解説します。
これからお話することは、コンテナハウスをお考えの方には、おおいに参考になるはずです。
ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
まず初めに、そもそもコンテナハウスとは何かについて解説します。
コンテナハウスとは、ズバリ!建築用コンテナを利用した家のことです。
以前は、ISO海上輸送用コンテナが使われてましたが、現在は建築確認申請を通すのが極めて難しいため、ほぼ建築用コンテナが使われています。
建築用コンテナは、建築基準法をクリアしているので、法律上も建築物(住居)として認められ、通常の家づくりが可能です。
ちなみに、1つのコンテナのサイズは大きく分けて2種類あり、海上輸送用コンテナと同じ規格で、20フィートと40フィートの2つです。
建築用コンテナを、複数組み合わせることで、一人暮らし用のコンパクトな家から、大家族で住む大きな家まで、様々なサイズの家の建築が可能です。
ここで、具体的にコンテナハウスがどういうものなのか、イメージを持って頂くために、いくつか施工例をご覧ください。
20フィートのコンテナを2つ使い、その間にウッドデッキエリアを設けた、コンパクトな住宅です。
一人暮らしの方であれば、快適に住める広さの家です。
20フィートの1つのコンテナの広さが、約8.5畳程なので、かなりコンパクとな家であることは、おわかり頂けると思います。
こちらは、コンテナ1つのオフィスのコンテナハウスです。
外観の色味も素敵ですが、レトロ感のある照明と看板、本当におしゃれです。
コンテナ1つなので、かなり狭いですが、家具や水回りの配置を工夫することで、一人暮らし用の住宅も可能です。
まるでキャンピングカーのような究極の一人暮らし用の住宅です。
こちらは、いくつものコンテナを使った2階建ての本格的なコンテナハウスです。
コンテナハウスは、複数のコンテナを使うことで大きさも自由自在で、可能性は無限大です。
コンテナを複数組み合わせることで、一人暮らし用のコンパクトなものではなく、大家族向けの大きな住宅をつくることも可能です。
次に、コンテナハウスの価格に対する誤解について解説します。
なぜ、多くの方が、コンテナハウスを安く建てることができると誤解をしているのか、理由も含めお話したいと思います。
例えば、コンテナハウスのコンテナ(20フィート)1つの本体価格は、新品で85万円です。
先程、20フィートのコンテナ2つから成るコンテナハウスをご紹介しましたが、コンテナ本体価格は、170万円となります。
この価格だけ見ると、かなり安く感じますよね。
しかし、この価格は、あくまでもコンテナの本体価格であって、その他の費用は一切含めれていません。
実際に、住む家となると、詳しくは後ほど解説しますが、基礎工事、配管、外装・内装等、様々な費用がかかってきます。
コンテナハウス の坪単価は、おおよそ80万円〜85万円(あくまでも目安)と高額です。
一般の木造建築と同程度、場合によっては、より高くなるといった相場感が正しいです。
にもかかわらず、100万円あればコンテナハウスが建てれれるといった内容のサイトが多く見受けられます。
ぜひ、実際に、「コンテナハウス 価格」のキーワードで検索してみて頂きたいのですが、本当に多くのサイトがあります。
そういったサイトを見て、皆さん、安く建てることができると誤解されるようです。
さらに・・
海外では、実際に、格安の海上輸送用中古コンテナを使って100万円程度と破格の価格でコンテナハウスを建てられるケースもあるそうで、同様に日本でも建てることができると誤解される方もいます。
しかし、日本では、海上輸送用コンテナは、建築基準法に合わず、建築申請を通すことができません。
仮に、海上輸送用コンテナで建てるとなると、基準に合うように改修工事が必要となり、多額の費用がかかります。
にもかかわらず、格安の海上輸送用の中古コンテナを利用してコンテナハウスを建てられるとしている業者さんもいます。
その価格には中古コンテナの補修費用や本体価格以外に必要な費用が一切含まれていません。
こういったことで、コンテナハウスを、通常の一般住宅より、かなり安い価格で建てることができると誤解されています。
それでは、コンテナハウスを建てるのに全部でいくらかかるのか、価格について詳細に解説したいと思います。
まず、当然ですが、コンテナ本体の価格です。
標準的なコンテナ規格の価格は、20フィートで約85万円、40フィートで約170万円が相場です。
この価格はあくまでも、参考とお考え下さい。
業者によっては、20フィートのコンテナでで10~50万円といった激安価格のものもあり、中には、海上輸送用の中古のもので、そのまま建築に使うことができないものもあったりします。
そういった激安の中古コンテナは、多額の費用で改修工事が必要なものもあるので、注意が必要です。
当然ですが、コンテナを購入しただけでは、居住用としてそのまま使うことはできません。
居住用のコンテナハウスを建てるには、コンテナ本体の価格以外に、様々な費用がかかります。
コンテナハウスを建てるには、コンテナ本体の値段以外に、次の通り様々な費用がかかります。
さらに、次のような諸々の費用がかかってきます。
※土地の条件によっては、さらに費用がかかる可能性があるので、事前の調査が重要になってきます。
土地の条件は、コンテナハウスを建てる費用の総額に大きく影響するので注意が必要です。
例えば、土地に工事車両がスムーズに入れない場合、その分、手間も増えますので、コンテナの運送費は高くなります。
土地が傾斜地であれば、当然ですが、平坦地での基礎工事にかかる費用より高くなります。
また、給排水繋ぎこみ費用も、土地の条件によって50~100万円程度の差が出ることがあります。
このように、運送費、基礎工事費、給排水繋ぎ込み費の金額は、どんな土地か、土地の条件によって大きく変わります。
土地を購入する際には、ぜひ、こういった点も考慮することが重要です。
コンテナハウスを建てる際の費用の内訳は、以上です。
ここで、各項目の費用をお話しても、あまり意味がないので、この後、具体例でコンテナハウスの建築費用の総額について説明します。
あくまでも概算ですが、20フィート(約9畳)の広さのコンテナハウスを建てる場合を考えてみます。
イメージとして、先程ご紹介した以下のようなコンテナハウスです。
コンテナ本体の金額と合わせて、事務所利用なら約300万円、これにガス、電気、水道等の設備費用をかけ、一人暮らし用の住宅にするなら約500万円の費用がかかります。
このように住宅となると、コンテナ1台のみの小さなコンテナハウスでも最低でも500万円程はかかります。
そして、20フィートのコンテナを2つ、中央デッキに屋根ありのコンテナハウスのケースです。
イメージとしては、先程ご紹介した次のコンテナハウスです。
中央のデッキに屋根をつけ、アウトドアデッキも設置した、こちらのプランは、コンテナ本体の金額と合わせて880万円から建設可能です。
コンテナハウスの価格は、一般の木造建築と同程度か、場合によっては、坪単価は約80万円~85万円と、少し高くなるといった相場感が正しいと思います。
コンテナハウスの建築用コンテナは、厚さ2mmほどの頑丈な鋼鉄が使われており、約40~50年の耐久性がある、重量鉄骨の建築物です。
コンテナハウスは、一般の木造建築と同額程度かそれよりも若干高い価格(坪単価は約80万円~85万円)で、木造住宅よりはるかに耐久性が高く、頑丈な重量鉄骨の住宅を建てることができるということです。
コンテナハウスを、重量鉄骨の建築物と考えれば、むしろローコストで建てることができると言えます。
次に、コンテナハウスに固定資産税がかかるか否かを解説します。
結論から申し上げますが、コンテナハウスは固定資産税の課税対象です。
固定資産税とは、固定資産とされる土地や「家屋」等にかかる税金です。
一見、輸送用コンテナは、家屋ではないと思われる方も多いと思います。
しかし、屋根や壁によって囲われ、土地に定着した構造物であるコンテナハウスは、家屋に該当し課税されます。
ちなみに、固定資産税の計算方法は、一般の家屋と同じで「固定資産税評価額×標準税率(1.4%)」です。
皆さん、コンテナハウスとよく混同されるのですが、トレーラーハウスについて、簡単に解説しておきます。
トレーラーハウスは、コンテナハウスとは全く異なる別物です。
コンテナハウスは建築物として扱われますが、トレーラーハウスはあくまでも車両として扱われます。
そのため、トレーラーハウスには、固定資産税は課税されず、自動車税が課税されます。
まず最初に、そもそもコンテナハウスとは何かについて解説します。
コンテナハウスを建てたい方、皆さん気になるポイントだと思うのですが、住宅ローンを組めるか否かです。
先程もお話した通り、コンテナハウスを建てるには、一般の木造建築と同程度、場合によっては、より高い費用がかかります。
当然、ほとんどの方は、現金ではなく住宅ローンで家を建てると思うのですが、ご安心下さい。
コンテナハウスであっても、建築用コンテナを使ったものであれば、一般的な住宅と同様の建築物扱いとなり、住宅ローンを組むことは可能です。
一般的な住宅ローンでなく、フラット35も、審査に通過するために、コンテナハウスをそのための仕様に変える必要はありますが可能です。
ただし、ISO海上輸送用コンテナを使用したコンテナハウスはダメです。
建築確認申請を通せないため、住宅としては認められず、住宅ローンを組むのは極めて困難ということです。
以上、コンテナハウスの価格について解説しました。
参考になりましたでしょうか?
繰り返しになりますが、コンテナハウスを激安で建てることは難しいです。
ネット上で、100万円もあれば、コンテナハウスを建てることができると、明確に言い切っている業者さんもいますが、ご注意ください。
コンテナの本体価格の他に、基礎工事や配管、外装・内装・・・など必要になるため、「100万円でコンテナハウスを建てる」のは、まず無理です。
コンテナハウス の坪単価は、おおよそ80万円〜85万円(あくまでも目安)で、一般の木造建築と同程度、場合によっては、より高くなるといった金額です。
本記事でも、ここは詳細に解説しましたので、よくわからないという方は、もう一度、お読み頂ければと思います。
コンテナハウスは、これまでに全くない新たな価値を創造する建築として、今、注目が高まっており、実際、素晴らしい建築物です。
ぜひ、これを機に「100万円でコンテナハウスを建てられる」といったようないい加減な情報を鵜呑みにするのではなく、きちんと必要な費用を算出し、家づくりを進めて頂ければと思います。
コンテナハウスの価格について、よくご理解頂けたと思います。
これから家づくりを進めるわけですが、理想のコンテナハウスを建てるには、できる限り多くの間取りプランを集め、比較検討する必要があります。
手間も時間もかかり大変ですが、比較する間取りプランは、多ければ多いほどいいです。
ただ、具体的にどのように進めればいいのか、よくわからないのでは??
そんな方は、ぜひ、次のサービスの利用を検討されてはいかがでしょうか。
実際に、私も活用したことがありますが、家づくりに必要な情報収集をスムーズに進めることができ、本当に助かりました。
もし、あなたが、コンテナハウスを検討されていて、以下の4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
そこで、あなたにご紹介したいサービスがあります。
家づくりに役立つ情報を、短時間に効率良く、確実に集めることができる「タウンライフ家づくり」です。
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住宅展示場に行かず、まずは「タウンライフ家づくり」のサービスで情報収集するのが賢い選択です。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、あなたのコンテナハウスの家づくりを成功させてください。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■コンテナハウスの価格、費用の内訳について、よりわかりやすいように修正し、また「コンテナハウス」とよく混同される「トレーラーハウス」に関する記述も追加しました。さらに、より家づくりをスムーズに進めて頂くための具体的な進め方について追加し、大幅に改訂しました。ぜひ、参考にして頂ければと思います。(2023/8/10)