村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、2階リビングの階段について解説したいと思います。
どのような階段にすべきか、3つの注意点についてお話します。
リビングを2階に設けることを検討されているなら、役立つ内容なので、ぜひ、お読み頂ければと思います。
2階リビングについては、次の記事で、いかにして暮らしやすくするかを、いくつか間取りの実例をあげながら、解説しました。
まだ、お読みでない方は、まずは、こちらの記事からお願いします。
この記事にもある通り、2階リビングを快適化するための、重要なポイントが階段です。
階段を、どんな形状のものにするか、間取りのどの位置に配置するかによって、2階リビングでの暮らしが大きく変わります。
本記事では、階段について、さらに詳しく解説したいと思います。
2階リビングを快適にするためには、階段をどのように考えればいいのか、3つの注意点を解説したいと思います。
2階リビングをお考えの方であれば、今回の階段に関する記事は、おおいに参考になると思います。
あなたの家づくりを成功させるためにも、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
それでは、1つ目のポイント、2階リビングの階段で注意すべき点を解説します。
2階にリビングを設けると、当然、リビングに設置する家具、家電を、2階に搬入する必要があります。
例えば、ダイニングテーブル、ソファ、カップボード(食器棚)等の家具、冷蔵庫、テレビ等の家電があります。
さらに、2階リビングで家事動線を良くするために、洗面、浴室等の水回りも2階にするケースが多いですが・・
そうなると、洗濯機(乾燥機も)も2階に搬入する必要があります。
こういった家具、家電の中には、かなりの大型サイズのものもあり、2階への搬入が難しい場合があります。
2階に搬入できない、その多くの原因は、階段が狭すぎ、そこを通すことができないことです。
特に、階段が直線ではなく、曲がっている場合に、大きな物を搬入ができなくなります。
途中でL字型に折れていて踊り場があるかね折れ階段とか、U字型に折れている折り返し階段といった形状の階段です。
どうしても曲がり階段では通せる寸法が小さくなってしまうため、搬入できるサイズが制限されます。
どのサイズまでであれば問題ないのか、事前に把握しておくことが重要です。
そして、家具家電を購入する際には、そのサイズを考慮して選定する必要があります。
ちなみに、配送業者によっては、こういった搬入に費用がかかることもあるので、事前に確認するようにしてください。
以上が、1つ目の2階リビングの階段に関する注意点です。
ここで階段の幅について補足しておきます。
実は、我が家は、2階リビングではありませんが、2階にメインの洗面があるため、大型家電のドラム式の洗濯機を2階に設置しています。
ドラム式の洗濯機は、幅が70㎝、奥行きが70㎝程ですが、搬入業者の方から、搬入時に指摘を受けました。
階段の幅(80㎝)を考慮すると、搬入するには、この大きさがギリギリの限界であり、これ以上の大型家電は、階段から搬入するのは難しいと言われました。
2階に大型の家電を搬入するには、階段の幅が重要で、ある程度広くしておく必要があります。
では、具体的にどれくらいの階段幅にすべきなのか?
搬入経路としては、大型家電のサイズにプラス10cmの幅が必要です。
特に、階段が直線ではなく、階段踊り場がある、曲がっている階段は要注意です。
階段の踊り場での大型家電を回転させるには、かなり幅に余裕がないと、搬入が難しくなるからです。
例えば・・
日立 HITACHIの冷蔵庫(735L)で幅が880㎝の家電の場合です。
ここまで大型のサイズになると、階段の幅は、980㎝は最低でも必要になります。
当然、我が家の階段では、狭すぎて2階に搬入することはできません。
2階リビングの場合、様々な大型家電を2階に搬入する必要があります。
事前に階段の幅を測り、どこまでのサイズの家電であれば、搬入可能かを、搬入業者によく相談することが重要です。
次に、2つ目のポイント、2階リビングの階段で注意すべき点を解説します。
2つ目のポイントは、足腰の弱った老後における階段への不安です。
2階にリビングがあると、どうしても、2階に行くために階段を昇り降りする必要があります。
おそらく家の中で、リビングで過ごす時間が一番長いはずなので、当然です。
高齢者の中には、階段の昇り降りが上手にできなかったり、昇り降りで心臓に負担がかかってしまったり、体の不自由な方もいると思います。
足腰の弱った高齢者にとって、階段の使用は、とても不安であり、体力的に負担であり、面倒であり億劫なわけです。
では、どうしたら、この階段の問題を解決することができるのでしょうか?
3つの解決方法を考えてのみましたで、ぜひ、参考になさってください。
まず1つ目の解決策は、ホームエレベーターの設置です。
これがあれば、階段を使わずに、2階と1階を行き来できるわけです。
このホームエレベーターは、個人の自宅に設置できる小型のエレベータであり、種類もかなりあります。
しかし、設置するスペースに余裕がないとか、導入コストに300万円近くかかり、メンテナンス費用もかかることもあって、導入されるケースは、かなり少ないです。
ただもし、あなたが、将来的に、ホームエレベーターを導入するか否か、迷われているのであれば、リフォームを想定し間取りプランするといいです。
例えば、1階にパントリーなどの収納場所を設け、必要に応じて、その場所にホームエレベータを設置すればいいのです。
将来的にホームエレベータを設けられるスペースを事前に確保し、間取りプランをするといいです。
2つ目の解決策は、階段昇降機の設置です。
あなたは、この階段昇降機がどんなものかご存知でしょうか?
ここで簡単に説明しておきます。
階段昇降機とはその名称の通り、階段の昇り降りをサポートする機械であり、いす式のものがあります。
椅子に座ったまま階段の昇り降りができ、1階と2階を行き来できるので、高齢者にはありがたいです。
構造的には、階段にガイドレールを設け、そのガイドレールに沿って椅子が動くように設計されています。
ただ、この階段昇降機は、福祉施設や介護施設では多く導入されていますが、一般家庭では、まだまだ少ないです。
それでは、3つ目の解決策です。
1つ目のホームエレベータ、2つ目の階段昇降機に比べると、特に追加の費用もかかりませんし、スペースも必要ありません。
これからお話することを、ぜひ、あなたの家の階段に、取り入れて欲しいです。
それでは、3つ目の解決策について解説したいと思います。
その解決策は、高齢者に優しい階段の形状にすることです。
階段の昇り降りが、足腰に負担がかからないような、階段にすることです。
ポイントは大きく、以下の2つです。
・階段の段数を増やし、1段の高さを低くすることで、階段を緩やかにします。
・踏み外し等の転落事故防止効果もありますが、階段の踏面を長くすることで、階段を緩やかにします。
毎年、高齢者による階段の転落事故が多いです。
筋力が弱っていると、階段を踏み外した際に、態勢をリカバーできず、そのまま一気に階段を転げ落ちるなんてことになるわけです。
万一、転落事故が発生した場合に、直線階段(直階段)だと、最下階まで転げ落ち、大事故になるリスクが高いです。
しかし、L字型やU字型の階段であり、さらに踊り場がある階段であれば、最下階まで転げ落ちるリスクは小さいです。
階段の形状は、高齢者に優しい、途中で曲がった、L字型、U字型の形状がおすすめです。
それでは、3つ目のポイント、2階リビングの階段で注意すべき点を解説していきます。
2階リビングの場合、来客の際には、2階から1階の玄関まで、来客対応のために移動する必要があります。
また、買い物から帰宅した際には、購入した食材を2階へ運ぶ必要もあります。
この他にも、日々の生活で、1階と2階とを行き来することは多くあります。
当然ですが、その都度、階段を昇り降りすることになります。
生活動線の中に、この階段の昇り降りがはいると、移動距離も長くなり、かなり効率が悪くなります。
生活動線が悪いと、それだけでかなりのストレスになります。
少しでも、生活動線を良くするために、階段の位置に注意する必要があります。
具体的には、できる限り、移動距離を短くすることを意識し、階段の設置位置を検討するといいです。
リビングから1階に移動する際に使いやすいように、階段の位置を決めるとか。
階段をできる限り玄関に近い場所にすることで、動線を良くするとか。
日々の生活動線を意識し、階段の位置を決めるようにする必要があります。
以上が、3つ目の2階リビングの階段についての注意点です。
以上、2階リビングの階段に関する3つの注意点を解説しました。
参考になりましたでしょうか。
それでは、最後です。
今回は、2階リビングの階段についてお話しました。
2階リビングの家を、より快適なもにするために、ぜひ、次の3つの点を考慮し、階段を設けるようにしてください。
2階への搬入が難しい原因のほとんどが、狭い階段であることをよく理解し、事前に搬入の可否を確認する。
足腰の弱った高齢者に優しい階段の形状にする。
毎日の生活動線を考慮し、階段の位置を決める。
ぜひ、本記事を参考に、素晴らしい、2階リビングの家を建ててください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■「1つ目のポイント:大きな家具家電の搬入」に、階段の幅についての具体的な説明を追加しましたので、ぜひ、参考になさってください。(2021/7/2)