村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、ランドリールームの間取りについて解説します。
ランドリールームは、注文住宅の導入したい設備として、常に人気です。
人気のランドリールームですが、意外と皆さん、あまりよく理解されていません。
ほとんどの方は、ランドリールームの導入に向け、具体的に何をどう考えればいいのか、わかりません。
そこで本記事では、まず、そもそもランドリールームが何かを解説します。
そして、本題のランドリールームの間取りについて、クリアすべき2つのポイントについて解説します。
この2つのポイントをクリアすることで、洗濯がよく乾く、そして、便利で快適なランドリールームをつくることが可能です。
さらに、ランドリールームのメリット、デメリット、設置費用についても、解説します。
ランドリールームの導入を検討されている方に、参考になる内容なので、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
本記事をお読みいただくことで、ランドリールームの間取りについて、具体的にどう検討すればいいのかがわかります。
ランドリールームをどこに配置すべきか、2つのポイントをクリアすれば、その間取りプランは、いろいろ考えられます。
このランドリールームをどこに配置するか、それにより家の快適性は大きく変わりますので、慎重に検討する必要があります。
ハウスメーカーや工務店の中には、ランドリールームの実績、ノウハウ(家事効率、暮らしの快適性アップ)が豊富にあるところもあります。
納得のいくランドリールームを導入したければ、できるだけ多くの間取りプランを見比べることが重要です。
まず最初に、そもそもランドリールームが、どういうものかを解説します。
しっかり理解するようお願いします。
ランドリールームとは、家事の1つである洗濯を行うための専用の部屋です。
洗濯機を回し、洗濯物を洗い、洗濯物を干し、洗濯物を取り込み、洗濯物をたたみ、洗濯物をしまい収納する。
さらに、必要の応じて、洗剤や柔軟剤の補充・詰め替え、洗濯物へのアイロンがけも、あったりします。
このように、洗濯は、かなり重労働な家事です。
この一連の洗濯作業を、ランドリールーム内で全て済ませることができるため、家事効率は大幅にアップし、家事の負担を減らすことができます。
新築をお考えの方の多くは、このランドリールームを希望され、とても人気があります。
関連記事:
ランドリールームに関する記事です。
ランドリールームの広さについて、こちらの記事で詳細に解説しています。
「ランドリールームの広さは2畳~3畳が適当!その3つの理由とは?」
ランドリールームを配置する位置(方角)についての記事です。
「ランドリールームは北側の方角でも問題ない!その理由とは?」
次に、ランドリールームを導入するメリットについて解説します。
ランドリールームを設置するメリットは、大きく3つあります。
家事の中でも重労働で時間のかかる洗濯作業を、全て同じ場所で済ませることができるため、家事を大幅に効率化でき、家事の負担を軽減できます。
家の中を無駄に移動することなく、全ての作業を行えるため、家事の手間が、かなり減ります。
ここは大きなメリットであり、何かと忙しい共働き夫婦や、時間がない方に、ランドリールームが大人気です。
雨や雪、強風の日等、天気の悪い日でも、洗濯物を干すことができます。
天候に左右されることなく、いつでも洗濯を干せ、さらに洗濯物を取り込む時間も気にする必要がありません。
また、外に洗濯物を干さないので、花粉や黄砂、PM2.5、排気ガス等から受ける汚染を心配する必要もありません。
悪天候の日でも、リビング等の室内に、洗濯物を干すことはないので、急な来客があっても洗濯物を見られることもありません。
また、取り込んだ洗濯物が、居室内に一時的に置かれることもないので、慌てて洗濯物を隠す必要もありません。
洗濯作業を全てランドリールーム内で済ませることができるので、生活感を完全に隠すことができ、人目を気にする必要は全くありません。
次に、ランドリールームのデメリットについて解説します。
メリットだけでなく、デメリットについても、よく理解するようお願いします。
ランドリールームのデメリットは、大きく3つあります。
後でこんなはずではなかったと後悔することがないよう、メリットだけでなく、デメリットについても、よく理解することが重要です。
一番のデメリットは、ランドリールーム設置によるコストアップです。
ランドリールームを設置すると、床面積や内装工事、電気配線が増えるので、当然、その分の建築費用が高くなります。
予算が限られている方は、注意が必要で、ランドリールームの広さや、そもそも必要かどうかを、よく検討すべきです。
費用については、後ほど詳しく解説しますので、そちらをご確認ください。
ランドリールームは、完全に独立した空間なので、洗濯作業を、一人こもって作業をすることになります。
家族の気配を感じながら、家事を行いたい方には、ランドリールームは、寂しすぎて、向かない可能性があります。
ここは、実際に試さないと分かりづらいと思いますが、自分はどうなのか、家事をする場面をイメージし、よく検討してください。
ランドリールームの3つ目のデメリットは、他の部屋が狭くなることです。
次の記事でも解説している通り、ランドリールームは2畳~3畳の広さは必要になってきます。
当然、ランドリールームを設置すれば、その分、他の部屋のスペースが削られます。
ランドリールームの広さ、そもそも必要かどうかを、事前によく検討するようお願いします。
それでは、いよいよ本題です。
ランドリールームの間取りを考えるに際に、注意すべきポイントは2つあります。
どちらもとても重要で、2つのポイントをクリアする間取りであれば、まず間違いなく、満足できるランドリールームをつくることが可能です。
ランドリールームの間取りで注意すべき重要なポイントは以下の2つです。
1つ目のポイントは、風通しをよくするように、間取りを考えることです。
この風通しに関しては、こちらの記事でも詳細に解説をしました。
まだお読みになられていなければ、ぜひお読みください。
ランドリールームは家のどの方角に配置させても問題なく、風通しがよければ北側でも問題ないです。この点を多くの方は誤解しています。
ランドリールームは北側の方角でも問題ない!その理由とは?
この記事でも詳細に解説しましたが、洗濯物が良く乾く条件で一番重要なのは、風通しです。
風通しがよければ、結果、湿気も下がり、そういった場所であれば、洗濯物はよく乾くというわけです。
間取りを考える上で、まずは、風通しがよくなりように間取りを考えます。
日当たりは関係ないので、方角は、日当たりが悪い北側や西側でも問題ありません。
風通しを良くする意味で、できれば窓があるといいです。
大きな窓があれば、室内の湿気を一気に外に出すことができます。
ただし、窓がなくても、ランドリールームは可能です。
窓はランドリールームの絶対条件ではありません。
換気扇、さらに除湿器や、風を生じさせる設備(サーキュレーターや室内ファン)を活用することで、洗濯物を乾かすことは可能だからです。
室内の湿気を外に出す換気をし、湿気を下げ、さらに風を洗濯物にあてるので、よく乾きます。
以上、1つ目の間取りのポイントは、風通しをよくすることです。
2つ目のポイントは、洗濯だけでなく他の家事動線もよくする間取りを考えることです。
ランドリールームは、洗濯の一連の作業である、「洗う→干す→取り込む→たたむ→しまう」を行うことができます。
この洗濯作業を全て、同じ場所で行うことができるとういのは、かなり家事動線がいいです。
家事の中でも重労働な洗濯作業を、短時間で効率よく行えます。
ただ、ここで注意すべき点があります。
「洗う→干す→取り込む→たたむ→しまう」の洗濯家事の動線だけでなく、他の家事や生活動線も考慮する必要があります。
いくら洗濯家事の動線が良くても、他の動線との関係が悪いと、結果、使いにくいランドリールームとなり、いずれ使われなくなります。
ランドリールームの間取りは、他の生活動線、家事動線もよくなるよう工夫することが重要です。
洗濯をするには、脱いだ衣服を、洗濯機のあるランドリールームまで運ぶ必要があります。
その家事動線を良くするために、ランドリールームを洗面脱衣所と近くするといいです。
ランドリールームを、洗面所の一部に設けたり、隣接させる場合には、この家事動線は問題ないです。
料理をしている時に、洗濯も行いたいという方の場合です。
この場合は、料理をするキッチンの近くに、ランドリールームを配置するといいです。
干した洗濯物が乾いたら、それを取り込み、たたみ、しまうわけです。
この流れは、わかりますよね。
ランドリールーム内の収納棚等にしまう洗濯物(例えば、バスタオルやタオル類とか)であればいいのですが、各部屋に、洗濯物を収納する必要がある場合です。
寝室、子供部屋、ウォークインクローゼットとか、各部屋に洗濯物を持っていき、収納するので、当然、ランドリールームから各部屋に移動する必要があります。
この家事動線をよくするには、ランドリールームを各部屋の近くに配置する必要がありますが、正直、その間取りプランは、かなり難しいです。
そこで、おすすめなのが、家族の間でルールを決めることです。
各自、自分の洗濯物をランドリールームに取りに行き、自分で各自の部屋に収納するというルールです。
ランドリールームに洗濯物を取りに来て、自分で収納するだけなので、簡単です。
たたんだ洗濯物を各部屋に持っていき、収納するのは、かなり家事動線が悪いです。
ぜひ、家族間で、ルール作りをしてみてください。
それでは、ランドリールームの間取りの事例を2つご紹介します。
あなたの家づくりに参考になると思いますよ。
まずは、こちらの間取りをご覧ください。
ハウスメーカーの富士住建の住宅商品の「スマートランドリー」です。
このランドリールームの間取りは、完璧です。
まず、適度に広さがあって、洗濯の一連の作業をスムーズに行える間取りになっています。
風通しの面でも問題なく、換気扇とサーキュレーターがあり、洗濯物は良く乾きます。
さらに、いくつか家事動線を良くする工夫が施されています。
洗面脱衣所にランドリールームが隣接しているので、脱いだ衣類をランドリールームにある洗濯機に持ち運ぶのに、移動距離はほぼゼロで、一瞬です。
また、下着をタオル類を収納する棚も、ランドリールームの隣なので、たたんだ洗濯物をしまう家事動線もいいです。
さらには、料理をするキッチンのすぐ横がランドリールームなので、料理をしながら、洗濯もでき、その点でも家事動線がいいです。
この富士住建の「スマートランドリー」は、かなり参考になると思います。
出典:三井ホーム
今度は、ハウスメーカーの三井ホームの間取りをご紹介します。
このランドリールームも、先程ご紹介したものと同じで、洗面所とキッチンに隣接しています。
脱いだ衣類を洗濯機に運ぶの家事動線はいいですい、料理をしながら洗濯を行う家事動線も、かなりいいです。
たたんだ洗濯物をしまう動線は、ランドリールーム内に収納棚がないので、少し動線が悪いかもしれません。
ただ、家族間のルールとして、たたんだ洗濯物を、ランドリールームに取りに来て、自分で収納することに決めておけば、その点も全く問題ないです。
こちらの三井ホームの間取りも、参考になります。
なお、上の2つの間取り図は、ランドリールームが、キッチンに隣接しており、料理をしながら洗濯もでき、家事動線がいいです。
しかし、我が家では、料理中ではなく、夜に洗濯をするのですが、料理をしながら洗濯をしない方もいると思います。
そういう場合は、ランドリールームをキッチンに隣接させる必要はありません。
あと、ここは私の考えですが・・
洗濯機は、洗濯物を入れ、洗剤などをセットし、洗濯のボタンを押すと、その後は、脱水まで自動運転です。
何かトラブルがない限り、何もする必要がありません。
そういう意味でも、何が何でもランドリールームをキッチンに隣接させる必要はないかもしれません。
ただ、ここは、その人のライフスタイルや考え方によるので、一概には言えません。
それぞれのライフスタイルに合わせて、間取りを考えるようにしてください。
次に、ランドリールームの設置にかかる費用について、解説したいと思います。
ランドリールームの一般的な広さは、2畳~3畳です。
その広さのランドリールームを設置する際の費用は、約10万円~30万円が相場です。
ただし、ランドリールームに必要な換気や除湿の設備、収納棚、洗面所等によって、費用は変わってきます。
この費用は、あくまでも目安としてお考え頂ければと思います。
以上、ランドリールームの間取りについて解説しました。
参考になりましたでしょうか?
最後のまとめです。
繰り返しになりますが、ランドリールームは、以下の2つのポイントに注意をしながら、間取りを検討する必要があります。
さらに、家事動線を良くするために、洗面脱衣所、キッチン、収納場所とランドリールームの位置関係を検討するといいです。
ランドリールームをどこに配置すべきか、間取りで注意すべきポイントが2つあることは、よくお分かりいただけたと思います。
ランドリールームをどこに配置するか、それにより家の快適性は大きく変わりますので、慎重に検討する必要があります。
ただ、この後、実際にどのように進めればいいのか、よくわからない方が多いと思います。
そこで、おすすめしたいのが、私も利用したことがある、次のサービです。
もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
そこで、あなたにご紹介したいサービスがあります。
面倒な営業を受けることなく、家づくりに役立つ情報を、短時間に効率良く、集めることができる「タウンライフ家づくり」です。
「タウンライフ家づくり」の一括依頼サービス:
↓ ↓
住宅展示場に行かず、まずは「タウンライフ家づくり」のサービスで情報収集するのが賢い選択です。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ぜひ、あなたの家づくりを成功させてください。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■ランドリールームの間取りの重要ポイントを、よりわかりやすくするため、大幅に修正を加えました。(2023/7/29)