村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、停電時におけるオール電化について解説したいと思います。
皆さんも、ご存知だと思いますが、昨年、気候変動による、異常気象が多発しました。
台風で、風速50メートル超の強風が吹き、建物が崩壊したり、大規模な停電が起きたり、あちこちに、甚大な被害が。
そんな事もあって、停電時にオール電化住宅はどうなるのか、本当に全て使えなくなるのか、家づくりをされる皆さん、この点を結構心配されてます。
そこで、本記事は、停電時にどうなるのか、停電時に備え何か対策はないのかを解説します。
家づくりで、オール電化を導入するか否か迷われている方も多いと思いますが、本記事は参考になります。
ぜひ、最後までお読みいただき、あなとの家づくりを成功させてください。
それではスタートです。
まず、オール電化が、停電時にどうなるのかを、ガスの場合と比較したいと思います。
設備 | オール電化 | ガス(都市ガス)併用 | ガス(プロパン)併用 |
---|---|---|---|
調理(コンロ) | IHクッキングヒーターは使用できません。 | ガスコンロは使えます。 | ガスコンロは使えます。 |
給湯(ボイラー) | エコキュート(電気給湯器)はタンク内のお湯は使えます。 | エコジョーズ(ガス給湯器)は使えません。 | エコジョーズ(ガス給湯器)は使えません。 |
暖房 | 暖房エアコンは使用不可です。 | 暖房エアコンは使用不可です。 | 暖房エアコンは使用不可です。 |
当然ですが、オール電化住宅では、停電時、全ての電気を使うことはできません。
IHクッキングヒーター、暖房エアコン、その他の家電の全てが使えません。
停電なので、当然ですが、さらに詳細を比較してみます。
まず、給湯機です。
エコキュート(電気給湯機)に関しては、タンク内に貯まっているお湯を、使うことが可能です。
使い方にもよりますが、1日~2日程度であれば、何とか乗り切れると思います。
ちなみに、ガス給湯機のエコジョーズは、電気が必要なので、停電時は使えません。
シャワーを浴びている際に、停電した場合、いきなり水になるのでご注意ください。
給湯機のみを比較した場合、オール電化のエコキュートは、タンク内の370リットルものお湯が使えるので、ガスより良いです。
次に調理用コンロです。
オール電化は、IHクッキングヒーターが使えませんが、ここは、次のパートで解説しますが、簡単な対策で何とかなります。
キャンプでも使える携帯のガスコンロを準備しておけばいいのです。
価格も安いですし、ぜひ、万一の事態に備え、携帯ガスコンロを準備しておきましょう。
そして、暖房エアコンは、両方、全く使えません。
結論としては、オール電化、ガス併用を比べた場合ですが、停電時の違いは、それほど大きくないと思います。
次のパートで、オール電化の停電への対策を解説しますが、こちらの対策をとれば、むしろ、オール電化の方が、ガス並存より、停電に強いと思います。
それでは、停電に備え、やるべきこと7つを解説します。
今後、異常気象による災害により、電気などのライフラインが、長期間使えなくなるリスクは、ますます高くなると思います。
ぜひ、これからお話する対策について、ぜひ、ご検討ください。
それぞれについて解説します。
カセットコンロ&ボンベは、停電時の調理器具として、価格も安いですし、ぜひ、準備しておくといいです。
大規模停電のように、長期間となると、精神的にかなり疲弊します。
特に口に入れるもの全てが冷たいものとなると、これが、結構なストレスになります。
温かい食べ物は、こういった事態に、気持ちの大きな支えとなりますので、ぜひ、カセットコンロ&ボンベを備えておくといいです。
石油ストーブの燃料は、灯油であり、電気がストップしても使えます。
冬場の寒い時期の停電に備え、価格も安い石油ストーブはおすすめです。
ちなみに、大規模停電が起こるような災害の場合、都市ガスのライフラインも止まっている可能性があります。
そういった最悪の状況でも、この石油ストーブがあれば、暖房には困りません。
携帯のガスコンロ、石油ストーブと比較すると、かなり価格は高くなります。
比較的小型の発電機もありますが、生活で必要な電気を確保するとなると、価格は10万円以上となります。
せっかく購入しても、災害が起こらなければ、ほぼ使うことがないので、もったいないと思われる方も多いと思います。
あなたは、いかがでしょうか?
太陽光発電があれば、日照時間に自家発電した電気を使って家電を使うことが可能です。
これで停電時でも、家電を使うことができます。
さらに、この太陽光発電には、オール電化と相性がいい点があり、おすすめです。
オール電化の場合、以下の記事でも解説しましたが、昼間、電気代が高くなります。
その電気代の高い昼間、太陽光発電の電気を使うことで、電気代を抑えることができます。。
オール電化の電気代は高い?後悔しないための4つの注意点!
オール電化は、使い方を誤ると、かえって電気代が高くなることがあり、こんなはずではなかったと後悔される方が多いです。そうならないための4つの注意点を解説します。
オール電化と太陽光発電を併用することで、経済的かつ、停電などの災害に強い住宅をつくることができます。
この太陽高発電は、設置費用が高いですが、メリットは大きく、家づくりで検討される方が、最近、かなり増えてます。
別の記事で、太陽光発電について、詳細を解説したいと思います。
太陽光発電と蓄電池を併用することで、太陽光で発電した電気を、蓄電池にためることができます。
それにより、太陽の出ていない夜間、台風等天気が悪い時でも、電気を使うことが可能となります。
光熱費の節約、停電時の自家発電と、太陽光発電にはメリットがありますが、この蓄電池を導入することで、さらにそのメリットを最大化させることができます。
ただし、蓄電池の設置費用は高いので、蓄電池の導入は、よく検討する必要があります。
この蓄電池についても、別途記事で、詳細を解説したいと思います。
以上、オール電化の停電時における問題点、その対策について解説しました。
オール電化で停電に備えるべき5つの点:
まず、1つ目の携帯ガスコンロ、2つ目の石油ストーブは、価格も安いですし、他の用途でも活用できるので、ぜひ、準備されるといいです。
3つ目の発電機は、他の用途で使えない方には、価格も高いので、あまりおすすめできません。
4つ目の太陽光発電、5つ目の蓄電池は、検討する価値は大きいと思います。
せっかくオール電化にするのであれば、相性のいい太陽光発電は、ぜひ導入すべきです。
やはり電気代の節約という経済的メリット、停電時でも自家発電でき、電気を確保できるという、太陽光発電のメリットは大きいです。
さらには、その太陽光発電のメリットを最大化するためにも、蓄電池の導入も検討する価値は、大きいです。
最近、このオール電化、太陽光発電、蓄電池の導入を検討される方が増えてます。
設備の導入費用、あなたの生活スタイルの電気の使い方、災害時の備えをどう考えるかにもよりますが、ぜひ、検討してみてください。
この記事が、あなたの家づくりの参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。