村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、オール電化のメリット、デメリットをガス併用と比べながら解説します。
皆さん、このオール電化かガス併用の、どちらで家づくりをするか、その選定に、困っております。
どりらにもメリット、デメリットがあるので、本当に迷いますよね。
中には、あまり検討することなく、オール電化、ガス併用を決めた方もいるのですが・・
そういった方の多くは、実際に住んでみて、こんなはずではなかったと・・後悔されるケースが本当に多いです。
ここは、失敗しないよう、じっくり、どちらがいいのか、自分に合っているのかを、検討して欲しいです。
私は、自宅を、ガス併用にしました。
そこに至るまでに、ずいぶんと、オール電化、電気とガスの併用について比較、検討しました。
その時の経験をもとに、今回は、できる限り具体的かつ詳細に、オール電化のメリット、デメリットを解説しようと思います。
かなり詳細に解説しますので、家づくりで、オール電化でいくか、ガス併用かで、迷われていると方の参考になると思います。
記事を、最後までお読みいただき、ぜひ家づくりを成功させてください。
それではスタートします!
私も実感!家づくりの成功に向けての第一歩は、まさにこれです。
オール電化とは、調理・空調・給湯などの熱源、住宅のエネルギーを全て電気で賄っており、その住宅をオール電化住宅といいます。
ガス併用は、よくあるのは、給湯をガスにするケースで、電気とガスをエネルギーとする場合です。
それでは、オール電化とガス併用の場合、それぞれの設備を比較していきたいと思います。
以下、簡単な比較表です。
設備 | オール電化 | ガス(都市ガス)併用 | ガス(プロパン)併用 |
---|---|---|---|
調理(コンロ) | 〇IHクッキングヒーター | 〇ガスコンロ | 〇ガスコンロ |
給湯(ボイラー) | 〇エコキュート(電気給湯器) | 〇エコジョーズ(ガス給湯器) | 〇エコジョーズ(ガス給湯器) |
暖房 |
〇暖房エアコン |
〇暖房エアコン |
〇暖房エアコン |
ちなみに、私が建てた自宅はガス併用(都市ガス)で、以下の通りです。
調理(コンロ) | IHクッキングヒーター(電気) |
---|---|
床暖房 | ガス温水床暖房(ガス) |
暖房 | 暖房エアコン(電気) |
給湯(ボイラー) | ガス給湯器エコジョーズ(ガス) |
なぜ、このようにガス併用にしたかの理由は、以下の記事で解説しています。
オール電化の電気代は高い?後悔しないための4つの注意点!
オール電化は、使い方を誤ると、かえって電気代が高くなることがあり、こんなはずではなかったと後悔される方が多いです。そうならないための4つの注意点を解説します。
それでは、オール電化のメリットを解説します。
それぞれ具体的かる詳細に解説します。
IHクッキングヒーターは、家の中で火を使わないので、ガスよりも火災の心配がなく、安心です。
扇風機やエアコンの風があたっても、火がないので、消えることもなく安心です。
不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もありません。
当然、ガス漏れのリスクもありません。
また、高齢者になると、青・緑系が黒っぽく感じるようになり、青い火が見えにくくなります。
炎がないので、IHクッキングヒーターは高齢者に安心、安全です。
さらに、IHクッキングヒーターには、様々な安全機能(空焚き防止・切忘れ防止、調理タイマー)装備されています。
IHクッキングヒーターは、とにかく快適です。
ガスコンロよりも、汚れにくく、表面がフラットなので掃除が簡単で、油のとびちりも、サッとふくだけで奇麗に掃除でき快適です。
調理による上昇気流が発生しないので、キチンに油煙が広がらず、壁や換気扇も汚れにくく快適です。
火の燃焼がないので、結露やカビの原因になる水蒸気の発生も抑えられます。
ガスのように、室内に二酸化炭素が増えることもなく、IHクッキングヒーターは空気を汚さず、常にクリーンです。
火を使わないので、キチン内が暑くなりにくく、常に涼しく快適な環境で料理できます。
天ぷら等の揚げものの料理でも、キッチンが暑くなることはなく、快適です。
また、キッチン内の冷房の効率も良く、経済的です。
さらに、IHクッキングヒーターは、熱効率がよく、周囲に熱を逃がさないので、調理時間を短縮できます。
ここは、オール電化の最大のメリットで、光熱費を安く抑えることができます。
夜間の割安な料金の時間帯に電気を使うことで、電気代を安くすることができ、光熱費を抑えることができます。
エコキュートは、夜間にお湯を沸かし、タンクにお湯を貯めておくことができ、お湯にかかる費用が安くなります。
また、ヒートポンプ給湯器「エコキュート」は、熱効率がよく、省エネで、地球にもやさしいです。
さらに、ガス併用の場合と異なり、基本料金を電気に一本化できるので、その分、光熱費を安くでき、経済的です。
災害時に、飲むことはできませんが、エコキュートのタンク内の水を一時的な生活用水として使えます。
温度調整は難しいのですが、タンク内のお湯を使うことができます。
1日~2日程度であれば、何とかタンク内のお湯で乗り切ることも可能かもしれません。
電気とガスを比べて場合、早く復旧するのは電気です。
電気は、週単位で復旧し、ガスがツ単位で復旧するケースが多いと言われています。
次に、オール電化のデメリットについて解説します。
それぞれについて解説を続けます。
オール電化は、基本的に、夜間の電気の単価が安く設定され、逆に、昼間の時間は、通常より割高に設定されています。
その電気料金の安い時間帯に、電気給湯器でお湯を沸かしたり、蓄熱暖房機に熱をためる等して、電気代を抑えるのが、オール電化です。
日中の電気代が高い時間帯に、電気を使い過ぎると、かえって電気代が高くなり危険性があります。
オール電化の電気代については、以下の記事で詳細に解説しいます。
ぜひ、お読みいただければと思います。
オール電化の電気代は高い?後悔しないための4つの注意点!
オール電化は、使い方を誤ると、かえって電気代が高くなることがあり、こんなはずではなかったと後悔される方が多いです。そうならないための4つの注意点を解説します。
オール電化は、月々の電気代、ランニングコストは安くなりますが、設置コスト等の初期費用が高いです。
以下は、ガス併用と比較したものです。
設備 | オール電化 | ガス併用 |
---|---|---|
調理(コンロ) | IHクッキングヒーター:20万円~35万円 | ガスコンロ:15万円~25万円 |
給湯(ボイラー) | エコキュート(370~420㍑):60万円~90万円 | ガス給湯器(エコジョーズ)20万円~25万円 |
オール電化のエコキュートの価格がかなり高く、明らかに、オール電化の方が設置コスト、初期費用は高いです。
オール電化とガス併用の初期費用の価格差は、設備、機器の耐用年数が、15~20年であり、その間に、毎月の光熱費の差額でうめる感じです。
ざっくりとですが、仮に初期費用の差額が50万円とすると、毎月2800円以上、オール電化の方が安く、仮に機器が15年もてば、そこで、ほぼトータルのコストは同じになります。
機器が、早く使えなくなると、オール電化の方が損となり、逆に機器が15年より長く使えれば、オール電化の方が得だということです。
なお、修繕費を見た場合、エコキュートの方が、エコジョーズより高くなります。
一般的には、給湯機は15年は持つと言われていますが・・こういった修繕費も考慮する必要があります。
当然ですが、オール電化の場合、停電時は、全ての家電設備を使うことができません。
電気とガス併用であれば、停電でもガスは使えまので、ここは、オール電化のデメリットです。
(ガス給湯機は、電気がないと作動しないので、停電時は全く使えません。)
仮に、冬の寒い時期に停電が起きた場合、オール電化では、全ての暖房が使えませんので、生活に困ります。
念のために、暖房のために灯油のストーブ等を、調理のために、携帯ガスコンロなんかを準備しておくといいです。
さらには、太陽光発電の導入も検討する価値はあると思います。
この太陽光発電については、別途記事にしますが、オール電化との相性が抜群です。
太陽光発電は、電気代の高い昼間の間に発電しますので、オール電化の割高の昼間の電気代を抑えることができます。
また停電時でも、太陽光発電があれば、昼間に電気を使うことができます。(雨ではダメですが)
オール電化と太陽光発電を併用している住宅は、経済的にも、災害時でも、メリットがあります。
オール電化住宅の場合、ガスを一切使いませんので、ガス管を建物内に配管しません。
オール電化住宅を建てた後に、ガスとの併用を希望しても、ほぼ変更は無理です。
仮に、後からガス管を建物内に引き込むとしても、工事は、かなりおおがかりになりますし、費用もかかりますので、現実的な話ではありません。
ちなみにガス併用の住宅をオール電化にすることは、可能です。
例えば、ガスコンロを、IHクッキングヒーターに変更するのも、コンロを取り換え、電源にコンセントを差すだけで、簡単にできます。
以上、オール電化のメリット、デメリットについて解説いたしました。
あなたは、家づくりで、オール電化にしますか、それとも、私のようにガス併用にしますか?
いずれにしても、本記事で解説した、オール電化のメリット、デメリットはよく理解する必要があります。
その上で、どちらを選択するのかを、決めればいいと思います。
最後に、オール電化のメリット、デメリットをまとめておきます。
オール電化のメリット:
オール電化のデメリット:
以上です。
ぜひ、あなたの家づくりを成功させてください。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。