村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
自宅を建てる際には、特に子供部屋については、広さと間取りについて、かなりこだわりました。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、子供部屋の広さは何畳が適切かについて、解説したいと思います。
新築を考えている方は、皆さん、間取りプランで、子供部屋の広さを何畳にしたらいいのか、その大きさに迷います。
子供部屋を少し狭くし、その分、家族皆が過ごすLDKをもっと広くした方がいいとか。
子供が大人になり家をでれば、子供部屋は不要になり、あくまでも子供部屋は一次的な部屋なので、狭くても問題ないとか。
子供部屋の子供にとって重要な場所なので、広めにしたいとか。
子供部屋の広さ、大きさに対する意見は、様々です。
あなたは、子供部屋の広さを何畳にするのがいいのか、なぜそうなのか明確な理由を知りたいのでは?
本記事では、まず、平均的な子供部屋の広さは何畳なのかを解説します。
次に、子供部屋を広くした場合のメリット・デメリット、逆に狭くした場合のメリット・デメリットについて説明します。
その上で、私の自宅の子供部屋のケースをご紹介し、子供部屋の広さを何畳にすべきかについて取り上げます。
さらに、家族にとって、子供にとって、何がいいのか、3つの理由も解説します。
子供部屋の広さ決めは、間取り全体に影響するので、家づくりにとって重要です。
あなたの家づくりを成功させるためにも、ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
関連記事:
高校生の使う子供部屋の広さについて解説します。
まずは、子供部屋の平均的な広さが何畳なのかを解説しておきます。
子供部屋の広さをどうするか、何畳にすべきか悩まれている方は、まずは、子供部屋の平均的な広さを参考にされるといいです。
一般的な子供部屋の広さをベースに、あなたが建てるご自宅の状況に応じて、広さを検討されるとスムーズに進むと思います。
子供部屋の広さについては、様々なアンケート調査が実施されています。
住宅ローン会社、東京ガス生活研究所など各社で、子供部屋の広さに関するアンケートが実施されています。
これらのアンケート調査の結果、子供部屋の平均的な広さは「5畳~6畳」です。
私も自宅を建てる際に、このデータを参考にしました。
次に、子供部屋の広さに応じたメリット・デメリットについて解説します。
子供部屋の広さを決める際に参考にして頂ければと思います。
メリット:
デメリット:
メリット:
デメリット:
私が三井ホームで建てた自宅の子供部屋の広さは約5畳です。
5畳という広さは、平均的な子供部屋の広さ、子供部屋の広さに応じたメリット・デメリットを参考に決めました。
この子供部屋ですが、自宅の2階の北側の角にあり、廊下を挟んで2部屋、ほぼ同じような間取りです。
上の画像ですが、小窓の奥が子供部屋です。
もう一部屋も同様に、小窓が付いています。
(なぜ子供部屋に室内向けの小窓を設けたのか、その理由は、別の記事でご紹介します。)
この5畳という広さについては、少し狭過ぎるのではという意見もありそうですが・・
これまで、子供達から、部屋の広さへの不平、不満は特にないです。
私は、この5畳という広さは、次のパートで解説しますが、適切な広さと考えてます。
具体的な間取りで説明したいと思います。
こちらの画像は、私がマイホームデザイナーLSという住宅デザインソフトで作成したものです。
実際の自宅の子供部屋(収納があり、角部屋で窓が2か所)とは少し異なりますが、ご容赦願います。
こちらをご覧いただければ、おわかりいただけると思います。
子供部屋に机、ベッド、収納家具、本棚を配置しても、まだ、かなり広さに余裕があります。
ここに数名の友達を呼び、遊ぶことも十分可能です。
子供は、ここで勉強したり、寝たり、遊んだり・・快適に過ごせます。
子供部屋の5畳という広さは、全く問題なく、さらに狭い4.5畳でも良いです。
先程、5畳の子供部屋の間取りについて解説しましたが、ここで広さが3畳、6畳の子供部屋では、どうなのかを検証してみます。
まず3畳の広さの子供部屋についてです。
画像をご覧いただければ、おわかりの通り、さすがに広さが3畳となると狭いです。
部屋に、ベッドと机を、そのまま平面に置くことは難しいです。
上の間取り図の画像は、ロフトベッドを活用することで、ベッドと机を配置しています。
3畳と狭い空間なので、ロフトベッドで縦の空間を有効に使うということです。
一番面積の大きいベッドを空中に上げてしまい、その下に机、収納、本棚といった家具を置きます。
これがロフトベッドです。
ロフトベッドは、狭い空間を最大限活用できると人気の商品です。
次に6畳の子供部屋についてです。
6畳の広さになると、机、ベッド、収納家具、本棚を置いても、スペースにかなり余裕があります。
仮に、収納が部屋に付いているのであれば、収納家具も不要になるので、さらに広さに余裕がでます。
大画面のテレビも設置できますし、小さめのものであれば、ソファーやテーブルも、子供部屋の中に配置できます。
他にも趣味のモノ、好きなモノ、ほぼ何でも部屋に設置でき、子供部屋を自分の好きなように変えることが可能です。
テレビがあれば、そこで映画を鑑賞したり、大画面でゲームができたり、一日中、子供部屋で快適に過ごすことができます。
もうここまでのレベルになると、もはや子供部屋ではありません。
私が、子供部屋を、広過ぎず狭過ぎず、ちょうど良い5畳(可能であれば4畳半がベスト)にする理由を解説します。
先程解説した、子供部屋の広さに応じたメリット・デメリットにも関係しますが、以下の3つが主な理由です。
■家族(特に子供)のコミュニケーションの妨げになる
■一時的な子供部屋より他の部屋を優先すべき
■子供の学力の向上にマイナス効果がある
子供部屋が広いと、様々な家具、家電(代表的なものは大画面テレビ)、趣味のモノ、好きなモノ・・なんでも、部屋に持ち込めます。
部屋を、自分の好みに合わせ、快適な空間に変えることができます。
特に、テレビやソファーがあれば、子供部屋は、もはやリビングと同じ空間です。
親の干渉を受けることなく、映画をみたり、ゲームをしたり好きな事を、子供部屋という完全プライベート空間で楽しめます。
最悪の場合、トイレや風呂に行く時以外は、全て、食事も含め子供部屋で過ごす、引きこもるなんてことも。
その結果、子供は子供部屋にいる時間が長くなり、リビングでの過ごす時間は、間違いなく減るはずです。
本来、リビングは、家族皆がくつろぎ、コミュニケーションをとる場所です。
そこで過ごす時間が減るということは、結果的に、家族のコミュニケーションも減るということです。
子供部屋を広くすると、家族のコミュニケーション、特に親子のコミュ二ケーションが極端に減るデメリットが考えられます。
いずれ、子供は成人し、社会人になり、結婚するなどして、家を出て独立します。
本当にあっという間の短い期間です。
その短い期間だけ使うのが、子供部屋であり、要するに一時的な部屋なわけです。
家で暮らす時間も、圧倒的に子供が独立してからの方が長いです。
子供部屋を広くし、LDKなど他の部屋を、その分狭くするというのは、実にもったいない話です。
子供部屋は最低限の広さにし、その分を他の部屋を広くし、子供が独立した後も、ずっと快適に過ごせる家にすべきです。
使わなくなった広い子供部屋を、子供が泊まりに来た時に使うようにと、そのまま放置なんてことは、よくありますが、本当に無駄です。
3つ目の理由は、子供の学力の向上にマイナス効果・・
少し極端にも感じますが、やはり気になりますよね。
まず、こちらの記事をお読みください。
「東大生の83%がリビング学習」
記事には、子供部屋という個室で勉強するより、家族みなが過ごすリビングで勉強する方が、集中して勉強でき、子供の成績が上がるとあります。
確かに、リビング学習で頭のいい子を育てるとよく聞きます。
リビング学習だと、わざわざ子供部屋に移動し、勉強するよりは、すぐにリビングの片隅で勉強を始められるとあります。
自然な流れで、リラックスしたまま、すぐに勉強ができるということです。
あと、リビング学習は、家族皆が、思い思いに過ごすリビングで、勉強することになるので、結果、子供の集中力が高まるそうです。
勉強をリビングでするように、むしろ子供部屋を狭くする方が、子供の成績向上も期待できるわけです。
私は、このコラボハウス一級建築事務所の間取りが好きで、よくチェックしています。
どの間取りも、そこに暮らす人のことを、本当によく考え、アイディアと工夫が満載で、勉強になります。
今回ご紹介する間取りですが、実際はボツになった間取りだそうですが、本当にもったいないです。
この間取り、子供部屋が、私の理想そのものなので、ご紹介します。
ポイントは、ズバリ!5つあります。
まず、子供部屋の広さが必要最小限の3.75畳という点が素晴らしいです。
勉強し、寝る、着替える・・この広さで充分です。
部屋には、大~きな作りつけの机(収納も?)あるので、狭いどころか、むしろ広く感じくらいです。
使い勝手もすごく良さそうなので、ここでの勉強、趣味・・はかどりそうです。
また、子供部屋の外に、子供用のウォークインクローゼットもあるので、3.75畳の広さは充分です。
そして、2人の子供部屋を、固定の壁で区切っていないことです。
子供が小さいときは、1つで、ある程度大きくなったら、2つにわけて、そして子供が独立したら、今度は、夫婦の趣味の部屋にできます。
それぞれ大きな机もあるので、そこでいろいろ、できそうです。
その場合は、部屋を1つにしても、2つにわけたままでもいいと思います。
将来のライフステージを考慮した子供部屋の間取りは、本当に素晴らしいです。
さらに、この子供部屋がいいのは、出入りするのに、必ずLDKを通る必要がある点です。
子供が大きくなるにつれ、子供部屋に居る時間が長くなり、家族のコミュニケーションが減りがちです。
しかし、この子供部屋であれば、部屋の出入りの際に、LDKを通ることになるので、その際に、自然にコミュニケーションが取れます。
よく子供部屋の出入り口が、LDKの中にある間取りが多いですが、この間取りは、出入り口はLDKから少し離し、ほどよくプライバシーが守られている点も、本当に素晴らしいです。
以上が、私が理想とする子供部屋の間取りです。
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、ご紹介した間取りは、子供部屋以外にも多数、素晴らしいポイントがあります。
例えば、家事動線、土間、各種用途に分かれた収納・・・こちらは、別の記事でご紹介してきたいと思います。
理想の子供部屋、いかがでしたでしょうか?
関連記事:
子供部屋をどこにするか、主寝室との位置関係で、間取りを解説します。
今回は、子供部屋の広さについて取り上げました。
子供部屋は4畳半~5畳程度が、子供にとっても、家族皆にとってもいい。
その理由についても3点お話しました。
■家族(特に子供)のコミュニケーションの妨げになる
■一時的な子供部屋より他の部屋を優先すべき
■子供の学力の向上にマイナス効果があるとの気になる意見
本記事で書かれたことを、よく理解した上で、ぜひ、子供部屋の広さを検討してください。
私のように、5畳程度にするのか、それとももっと広くするのか、狭くするのか・・よく考えてみてください。
子供部屋の広さを何畳にするのかは、間取りプラン全体にも大きく影響しますので、慎重に検討されるといいです。
ぜひ、理想の住まい、家づくりを成功させてください。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■子供部屋の広さを考える上で、知って頂きたい前提について、「子供部屋の平均的な広さは?何畳?」、「子供部屋の広さに応じたメリット・デメリットとは?」の2つの記事を追加しました。(2022/9/30)