村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、10畳~12畳の縦長LDKにおける壁付けキッチンのレイアウトについて取り上げます。
なぜ、この広さのLDKになぜ壁付けキッチンがいいのかを解説します。
当然ですが、LDKは、キッチンを広くすると、その分リビング・ダイニングのスペースが狭くなります。
10畳~12畳のLDKは、正直、あまりスペースに余裕がありませんので、キッチンを広くできません。
一般的に、LDKに対する要望では、「広いリビングでくつろぎたい」というのが多く、リビングをより重視される傾向があります。
限られたスペースの10畳~12畳のLDKで、リビングを広くするとなると、キッチンの間取りを工夫する必要があります。
そこで、ぜひおすすめしたいのが、「壁付けキッチン」です。
多くの方は、対面キッチンを希望されるのですが、次の記事で解説している通り、12畳の広さに対面キッチンは、少々無理があります。
対面キッチンは、ある程度の広さが必要なので、その分、どうしてもリビング・ダイニングが狭くなるからです。
本記事では、壁付けキッチンがおすすめな理由を、壁付けキッチンのレイアウトの注意すべきポイントも含め解説します。
最後に、10畳~12畳の縦長LDKのレイアウトで、壁付けキッチンの成功した実例もご紹介しますので、ぜひ、参考にして頂きたいと思います。
ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
本記事の内容:
誰もが、広いリビングに憧れます。
私も自宅の家づくりで、リビングを広く快適にしたいと、ここを重視しました。
しかし、予算の都合や間取りの都合で、要望通り行かない場合もあります。
ただ・・ここであきらめるのは早過ぎます。
ハウスメーカーや工務店の中には、リビングを広く見せるノウハウがあるところもあります。
家づくりで、リビングを広く快適にしたければ、できるだけ多くの間取りプランをもらうことが重要です。
それでは、10畳~12畳のLDKに壁付けキッチンがおすすめな理由について解説します。
特に、キッチン・ダイニング・リビングが直線状に伸びるスタイル縦長LDKの場合、キッチンのレイアウトが、リビング・ダイニングへ大きく影響します。
キッチンのスペースを広くとると、その分、リビング・ダイニングを圧迫することになり、広さが制限されてしまいます。
限られたスペースのLDKには、動線を考え、通路や幅を確保する等、設置に広さを要するペニンシュラキッチンやアイランドキッチンの対面キッチンは不向きだということです。
次の記事で、これら対面キッチンが、設置にどれくらいの広さが必要なのか詳細に解説していますので、ぜひ、お読み頂ければと思います。
その点、壁面に沿って設計されたI型の壁付けキッチンは、設置スペースを要しないので、狭い10畳~12畳のLDKに設置するには最適です。
壁付けキッチンは、キッチンの動線とダイニングの動線が共有されるため、動線に無駄がありません。
同じエリアを、キッチンの動線、さらにダイニングの動線としても使えるため、キッチンとダイニングそれぞれの専用スペースを省くことが可能です。
壁付けキッチンは、ある意味ダイニングを取り込むスタイルのキッチンであり、限られたスペースのLDKに設置するのに、本当に向いています。
後ほど、LDKの壁付けキッチンレイアウトの実例をご紹介しますが、そこで、どう2つの動線が共有されているか、キッチンまわりの調理・配膳・片付け、ダイニングまわりの食事を目的とした2つの空間がどのように集約され、その分ゆとりあるリビングが実現されているかを、実例で解説したいと思います。
ペニンシュラキッチンやアイランドキッチン等の対面式キッチンを設置するには、動線を考え、通路や幅を確保する必要があり、ある程度の広さが必要です。
先程もご紹介しましたが、次の記事で詳細を解説していますので、ぜひ、参考になさってください。
限られたスペースのLDKに、無理に、対面キッチンを設置してしまうと、キッチン自体が狭く、窮屈なものになってしまいます。
それに対し、壁付けキッチンは、壁面に沿って設計されたI型の、壁と一体化したシステムキッチンです。
動線もダイニングと共有でき、キッチン専用の空間が不要であるため、狭いLDKでも、全く圧迫感、閉塞感を感じない、広いキッチンが可能です。
後ほどレイアウト実例をご紹介しますが、壁付けキッチンの壁面に窓を設けると、そこから外の景色を楽しめ、さらに、キッチン自体を、より広く感じる空間にすることができますので、ぜひ、参考になさってください。
次に、壁付けキッチンのレイアウトで注意すべき3つのポイントについて解説します。
壁付けキッチンの場合、当然ですが、料理等の作業は全て、壁側を向いて行うことになります。
ダイニングやリビングにいる家族に背を向けることになるので、キッチンでの作業時、家族から孤立化する可能性があります。
キッチン空間が孤立してしまい、一人黙々と壁向きで作業をしていると、人によっては、圧迫感や孤独感で不安になる方もいます。
同じLDKにあるキッチンで作業しているにもかかわらず、壁付けキッチンの特性上、こういった問題点があります。
対策としては、キッチンを、できる限りリビング・ダイニングからよく見えるオープンなレイアウトにしたり、キッチンとダイニングとの間に家族皆で作業できるような収納付きカウンターを設け、家族とのつながりのある動線を確保したりする方法があります。
また、キッチンの壁面に窓を設け、窓から外の景色を楽しめるようにするのも1つの手です。
こういった問題を上手にクリアした成功例を、後ほどレイアウト実例でご紹介しますので、ぜひ、参考になさってください。
壁付けキッチンは、壁面に沿って設計されたI型のキッチンであるため、どうしても、リビング・ダイニングから丸見えになります。
キッチンの料理、調味料、調理器具、洗い物・・全てが見えてしまい生活感が出過ぎてしまう点には、注意が必要です。
横長のLDKであれば、キッチンの前にダイニングがあってその隣にリビングがある間取りなので、リビングからキッチンが直接見えないようにすることは可能です。
しかし、縦型のLDKの場合は、キッチン・ダイニング・リビングが直線状に伸びるスタイルなので、リビングから見えないようにするのは、間取りの工夫では難しいです。
この場合は、壁付けキッチンの背面にカウンター収納を設けたり、壁面収納(扉付き)、壁面棚を設ける等、隠す収納、見せる収納でメリハリをつけるのが最適な方法です。
後ほど、レイアウトの実例でご紹介しますが、タイルでアクセントを設けたり、素敵な調味料棚を設けたり、キッチンの壁面をおしゃれにデザインし、本当に素敵です。
壁付けキッチンの場合、家事動線が悪化するケースがあるので、注意が必要です。
特に料理から配膳する際に振り返る必要があり、キッチンからダイニングテーブルまでの家事動線が悪くなる可能性があります。
この問題は、家事を行える収納付きカウンターを設けたり、動線を考慮し、ダイニングテーブルの位置を変えることで対応できます。
その点を工夫しクリアしたレイアウトの実例をご紹介しますので、ぜひ、参考になさってください。
それでは、壁付けキッチンの縦長LDKのレイアウトの実例をご紹介します。
どのレイアウトも、先程解説した注意すべきポイントをクリアした成功例です。
ぜひ、参考にして頂きたいと思います。
10畳~12畳のLDKに壁付けキッチンがおすすめな理由と、壁付けキッチンのレイアウトで注意すべき3点について解説しました。
ここで壁付けキッチンレイアウトの10の実例をご紹介しますが、あらためて、いかに壁付けキッチンが適しているのか、さらに設置の際の注意すべき点について、個々に説明したいと思います。
どれも素敵な壁付けキッチンのレイアウトなので、ぜひ、あなたの家づくりの参考になさってください。
1つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらは、キッチンがLDKの一番奥にあり、右壁に冷蔵庫等の大型家電、左壁に食器の収納棚が配されたレイアウトです。
ダイニングテーブルを囲むように、キッチンまわりがあって、まさに、ダイニングを取り込むスタイルのキッチンのレイアウトです。
キッチンも、ダイニングも、1つのエリアを完全に共有しており、どちらも広々した感じで、快適な空間に仕上がっています。
キッチンで壁向きで作業をしている際に、圧迫感や孤独感で不安になるなんてことも、このレイアウトであれば、全くないです。
奥のキッチンの壁面に、2つの窓があることで、より、広々した感じで、明るく快適なキッチンになっています。
また、壁面の収納デザインにもこだわっており、とてもおしゃれで、これであれば丸見えでも全く問題ありません。
見せたくないものを収納できるスペースもあるので、積極に的に見せる、見せないのメリハリのあるキッチンです。
キッチンで料理したものを配膳する家事動線も、キッチンのそばにダイニングテーブルがあり、とてもいいです。
2つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらの壁付けキッチンも、とてもおしゃれで素敵です。
ステンレスキッチンカウンターと大型冷蔵庫、さらには、シルバーとの壁、全てに統一感があって、とても素敵です。
すごくシンプルなキッチンですが、倉庫のような無骨さも感じられ、素敵です。
壁面の収納デザインにもこだわっており、積極的に見せる収納のキッチンです。
3つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
壁付けキッチンの壁面が、全て窓になっている珍しいタイプのキッチンです。
大きな窓から、外の景色を見たり、そこら外光を取り入れ、さらに外の空気も取り込め換気できるので、とても快適なキッチンです。
キッチンの下側に、大容量のキッチン収納棚があって、使い勝手も良さそうです。
見せたくないものは、引き出し収納にしまい、見せても問題ないものは、オープンな収納棚に収納できます。
こちらのキッチンも、見せる、見せないのメリハリ感のある、素敵な壁付けキッチンです。
4つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
キッチンカウンターの上には、オープンな収納棚があって、そこにおしゃれな食器類を置くと、とてもおしゃれです。
見せたくないものは、キッチンカウンター下の収納でき、こちらの壁付けキッチンも、見せる、見せないのメリハリ感のあるキッチンです。
真っ白な壁と天井に、優しい自然な風合いの木目のキッチン、ダイニングテーブル、収納付きカウンターと、色合いのバランスもおしゃれなキッチン、ダイニングです。
キッチンのすぐ後ろに、ダイニングテーブルが配され、さらにその横には、収納付きカウンターもあります。
料理から配膳、片付けといった家事動線もいいですし、さらには、キッチンで作業する者が、家族から孤立することもない、とてもよく考えられたレイアウトで参考になります。
5つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらの壁付けキッチンも、フライパンや食器類を吊るす収納があって、とてもおしゃれです。
積極的に見せる収納を実現したキッチンです。
一方で扉のある収納もあるので、見せたくないものは、こちらに収納することができます。
壁付けキッチンのすぐそばに、ダイニングテーブルがあり、キッチンとダイニングの空間が完全に一体化したレイアウトです。
家事動線もいいですし、家族からに孤立感も感じることがない、参考になるレイアウトです。
6つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらの壁付けキッチンは、フライパン等の調理器具を吊るせるバーがあり、キッチン下の収納もオープンスタイルで、とてもおしゃれで、積極的に見せるキッチンです。
キッチンの白タイルの壁面や、アンテークな感じな冷蔵が、アクセントになっており、本当に素敵なキッチンです。
7つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらの壁付けキッチンも、本当に素敵で、積極的に見せる・見せないメリハリ感があります。
おしゃれなフライパン等の調理器具をバーに吊るしたり、おしゃれな食器類をオープンスタイルの棚に収納することで、キッチンが本当に素敵な雰囲気になります。
キッチンの壁面が、青系のレンガになっており、ここがアクセントになって、さらにおしゃれな雰囲気に仕上がっています。
キッチンのすぐそばに、大きなダイニングテーブルが置かれており、料理から配膳、片付け等の家事動線がとてもいいです。
また、キッチンとダイニングが一体化しているので、キッチンで作業する者が、家族から孤立化することも、まずあり得ないレイアウトです。
8つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらは、白い壁、天井に対し、濃い目の木目のキッチンが、色味のバランスがとてもおしゃれです。
キッチン収納は、一部、調理器具を吊るせるバー、カップ等を並べられるオープンスタイルの収納がありますが、その他は全て、扉や引き出しのある収納です。
見せる収納は、少ないですが、こちらに壁付けキッチンも、見せる、見せないのメリハリ感のある素敵なキッチンです。
また、ダイニングテーブルが、キッチンのすぐ後ろにあり、家事動線がいいです。
キッチン、ダイニングのエリアが完全に共有されており、キッチンで作業する際も、ダイニングにいる家族とのつながりを、常に感じることができるレイアウトです。
9つ目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらの壁付けキッチンは、コーナーを使ったL型のレイアウトです。
冷蔵庫、食器棚、システムキッチンが全て、2面の壁面に配されており、スペースに無駄のないレイアウトです。
スッキリとしていて、とても機能的でおしゃれなキッチンです。
積極的に見せる収納は少ないので、大容量の収納に収納することで、生活感が出過ぎてしまうこともなくなります。
壁付けキッチンの壁面には2つの窓もあって、家事をしながら外の景色も楽しめとても素敵です。
ダイニングテーブルを囲うようにキッチンがあるレイアウトなので、家事動線も良く、家族との孤立感を感じることもないはずです。
10件目の壁付けキッチンのレイアウト実例です。
こちらも、ダイニングテーブルを囲うように、左に食器棚、中央奥にキッチンが配されたL型のキッチンです。
キッチンとダイニングが一体化しており、スペースに無駄がなく、コンパクトにまとまった、とても使い勝手のよさそうな、キッチン、ダイニングです。
家事動線もいいですし、キッチンで作業する者が孤立することもないレイアウトです。
キッチンの壁面は、真っ白のタイルで、そこに、オープンスタイルの収納棚、収納バーもあります。
そこに、おしゃれな調理器具、食器類、調味料等を収納することで、さらにキッチンがおしゃれな雰囲気になります。
積極的に見せる、見せないのメリハリ感があって、とても素敵なキッチンです。
こちらの壁付けキッチンのレイアウトも、ぜひ、参考にして頂ければと思います。
以上、10畳~12畳の広さの縦長LDKには、壁付けキッチンが適していることが、おわかり頂けましたでしょうか?
10件もの壁付けキッチンのレイアウトをご紹介しましたので、よくご理解頂けたと思います。
最後に、まとめです。
10畳~12畳の縦長LDKには、設置スペースが少なくて済む壁付けキッチンがおすすめです。
広さにあまり余裕のないLDKでも、壁付けキッチンであれば、その分、家族皆がくつろげるリビングを、少しでも広くすることが可能です。
限られたスペースのLDKで、キッチン、ダイニング、リビングを、どのように配置するか悩まれている方は、ぜひ、一度、壁付けキチンの採用を、前向きに検討してみてください。
壁付けキッチンの設置には、先程も解説しましたが、次の3点について注意するようお願いします。
本記事を参考に、ぜひ、壁付けキッチンの素敵なLDKをつくってください。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
誰もが、広いリビングに憧れます。
私も自宅の家づくりで、リビングをできる限り広くするよう重視しました。
しかし、予算の都合や間取りの都合で、要望通り行かない場合もあります。
ただ・・ここであきらめるのは早過ぎます。
ハウスメーカーや工務店の中には、リビングを広く見せるノウハウがあるところもあります。
家づくりで、リビングを広くしたければ、できるだけ多くの間取りプランをもらうことが重要です。
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もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。