50坪の広い平屋を快適に!間取りで注意すべき2つのポイントとは?

50坪の広い平屋を快適に!間取りで注意すべき2つのポイントとは?

 

50坪の広い平屋を快適に!間取りで注意すべき2つのポイントとは?

2019/12/18    更新:

 

 

 

村上悠です。
私は、実際に、平屋のガレージハウスを建てた経験があります。
この平屋は好きで、自分でも、かなり研究をしました。
平屋家づくりの経験、さらには自分で研究したことをベースに記事を書こうと思います。

 

今回の平屋の間取りは、かなり広い50坪の平屋です。


 

日本の住宅の一般的な3~4LDK住宅の広さは、平均35坪~40坪程度で、4人家族が暮らすには、最適な広さと言われています。

 

これと比較しても、今回の50坪の平屋というのは、かなり広いです。

 

この広さであれば、3~4人家族に祖父母(2人)も一緒に複数世帯で、快適に暮らせます。

 

後ほど、平屋5LDKの二世帯住宅、7LDKの三世帯住宅の間取りの事例をご紹介しますので、ぜひ、ご確認頂ければと思います。

 

この50坪の平屋ですが、ここまで広い家を建てる方は、本当に少ないです。

 

実際、ハウスメーカーでも、ここまで広い平屋は、規格商品としては、ほとんどありません。

 

もちろん、注文住宅であれば、いくら広い平屋でも建てることは可能ですが。

 

実は、このうらやましいくらいに広い50坪の平屋を建てる方には、ぜひ、ご注意いただいたいことがあります。

 

広いがゆえに、注意すべきポイントです。

 

この広々とした50坪の平屋を快適に暮らせる家にするために、重要なことです。

 

ぜひ、最後までお読みいただき、あなたの平屋の家づくりを成功させてください。

 

 

 

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間取りで注意すべき2つのポイントを解説

 

 

 

 

50坪もの広い平屋を、快適で暮らしやすい家にするために注意すべきポイントは2つです。

 

広いがゆえに、間取りで注意すべき点です。

 

目的意識をもって間取りを考える。
広いがゆえのデメリットを考慮した間取りを考えること。

 

それぞれ解説します。

 

 

目的意識をもって間取りを考える。

一般的なサイズが、35~40坪という話は、先程しましたが、この広さが、4人家族であれば一番住みやすいのです。

 

今回の50坪の平屋は、それより10坪~15坪、それ以上に広いわけです。

 

10坪~15坪あれば、小さな平屋を建てることは充分可能です。

 

それほど、50坪は広いです。

 

広ければ広いほど良いと思われる方もいるかもしれませんが、そんなに簡単な話ではありません。

 

実は、広いがゆえに、暮らしにくいとういこともあります。

 

大家族で住むのであれば、話は別ですが・・4人程度の家族で住むのであれば、これからお話する点に注意が必要です。

 

それは、50坪まで空間を広くする目的、理由を明確にすることです。

 

例えば・・

 

趣味を楽しむために、趣味専用の部屋を持ちたいからとか。

 

愛車のメンテ、鑑賞もかね、大きなガレージを持ちたいかとか。

 

親世帯と一緒に、二世帯で住みたいからとか。

 

こういった目的意識をもって間取りを考えることが重要です。

 

特に、土地が広いから大きな平屋を建てるといったケースだと、次の注意点でお話しますが、かなり暮らしにくいと思います。

 

ぜひ、どんな暮らしを、そこで実現したいのか、明確な目的で間取りプランを行うようにしてください。

 

後程、明確な目的で建てた、大きな50坪の平屋の間取りをご紹介します。

 

 

 

広いがゆえのデメリットを考慮した間取りを考えること。

次に注意すべきポイントは、広い空間であることのデメリットを、充分理解した上で、間取りを考えることです。

 

広い空間があるということは、当然ですが、そこを掃除するのも大変ですし、メンテナンスも費用もかかり大変です。

 

また、暑さ寒さ対策も大変です。

 

寒い冬、暑い夏に、広い空間全てを、快適な温度に保つためには、まずそういったことが可能な設備を準備し、それを稼働させる必要があります。

 

おそらく光熱費も、かなり高くなるはずですし、設備のメンテナンスも必要です。

 

さらに広いがゆえの大きなデメリットとして、高齢者には、そこまで広い空間の家を持ち続けるのは、厳しいはずです。

 

こういった広いがゆえのデメリットを少しでも解消するよう、間取りを考える必要があります。

 

そして、全てを解決することは、まず無理なので、こういったデメリットもあることを、施主がよく理解して、家を建てることも重要です。

 

ここで、簡単にデメリットをまとめておきますので、ぜひ、参考になさってください。

  1. 建築費用が高額になる。(間取りを5LDK以上とした場合、相場は約2,000万~3,000万円くらいと高額。)
  2. 家のすみずみまで採光・通風を確保しづらい。
  3. 掃除の範囲が広く、手間も時間もかかり、高齢者には負担。
  4. 暑さ寒さ対策のための設備の導入費用、メンテナンス費用、さらにランニング費(高熱費)も高い。

50坪の平屋の間取りの成功事例をご紹介

 

50坪もの広い平屋の間取りの成功事例をご紹介します。

 

平屋3LDK(西玄関)ガレージ付き・コの字型・小屋裏(ロフト)付きの間取り

 

 

出典:大東住宅

 

平屋の間取り 3LDK(ガレージ・小屋裏収納付き)
玄関位置 西玄関
敷地面積 537.08m2(162.4坪)
延床面積 172.79m2(52.2坪)
工法 木造軸組

 

こちらの間取りの平屋3LDKですが、なんとご夫婦でお住いです。

 

これだけの広さを、ご夫婦2人で住むというには、本当に贅沢です。

 

この広さは、ご夫婦2人には、広過ぎて、暮らしにくと心配される方もいると思います。

 

しかし、この間取りは、そうではありません。

 

まず、大きなインナーガレージがり、ここは、愛車を駐車し、メンテ等を楽しむことも可能です。

 

また、趣味専用の部屋もあり、人生を楽しむための広い家というのがよくわかります。

 

間取りの一つ一つのサイズは、かなり広いのですが、住みにくさは感じません。

 

さらに、間取りについてみていきます。

 

■玄関にガレージ専用のドアがあるため、外に出ることなく直接ガレージに行くことができます。

 

悪天候の時でも、濡れずにすむので、すごくいいです。

 

■ガレージの横には、坪庭があり、そこは完全にプライバシーが守られた空間です。

 

浴室は坪庭に面しており、窓を大きく開け、外の光、風を感じながら、露天風呂のように楽しむことができます。

 

■LDKの中にインナーテラスがあり、そこにキャットタワーもあって、愛猫の遊び場になっており、実に贅沢な間取りです。

 

■キッチンにはパントリーもあり、水場も近いため、家事動線はいいです。

 

■広い小屋裏もあり、収納力は抜群です。

 

 

 

平屋3LDK(南玄関)ガレージ付き・Iの字型の間取り

 

 

出典:ハウスジャパン

 

平屋の間取り 3LDK(ガレージ・小屋裏収納付き)
玄関位置 南玄関
敷地面積
延床面積 186.33m2(56.3坪)
工法 木造軸組

 

こちらの平屋3LDKの間取りも、ガレージ付き平屋です。

 

ご夫婦とお子さん2人、家族4人で住む平屋です。

 

広い平屋ですが、家族皆が、快適に暮らせるよう、様々な工夫がある間取りです。

 

間取りについてみていきます。

 

■ガレージは、車2台を駐車できる広いスペースがあり、愛車の保管し、またメンテ等を楽しむこともできます。

 

■広いLDKの前にはウッドデッキがり、そのウッドデッキは、子供部屋にもつながっています。

 

常に家族の気配を感じることができ、また外ともゆるくつながった快適な空間の間取りです。

 

■ここまで広いと、当初から子供部屋を2つに完全に分離してしまいそうですが、子供の成長に応じて、部屋を分離できるようにしています。

 

また子供が独立した後は、子供部屋を一つに戻し、ご夫婦で使うことも可能で、将来を見据えて柔軟性を持たせている点も評価できる間取りです。

 

■キッチンにパントリーもあり、洗面、バス等の水回りも近いので、家事動線がよく、効率よく快適に家事をこなせる間取りです。

 

 

 

平屋5LDK(東玄関/西玄関)二世帯住宅の間取り

 

出典:クラシスホーム(SUUMO)

 

平屋の間取り 5LDK(二世帯住宅)
玄関位置 東+西玄関
敷地面積 493.60m2(149.3坪)
延床面積 172.50m2(52.1坪)
工法

 

こちらの平屋5LDKの間取りは、ご両親、ご夫婦、子供2人の家族6人でお住いです。

 

玄関は完全に別、LDKも別で、水回りのみが共有という、住みやすい二世帯住宅です。

 

2階家にすると、ご両親が、階段を上り下りするのが大変ということで、平屋にされたそうです。

 

間取りについて・・

 

■家族の個々の個室も充実していますし、それぞれのLDKも、快適な空間になっています。

 

■中庭を挟んで、親世帯、子世帯があり、程よい長さの廊下があることで、距離感も抜群です。

 

家族6人が、常に家族の気配を感じながら住める、温かみの感じる間取りです。

 

広い平屋ですが、住みやすい二世帯住宅の間取りに仕上がっています。

 

 

 

平屋7LDK(北玄関)三世帯住宅の間取り

 

出典:NPO法人家づくりの会

 

平屋の間取り 7LDK(三世帯住宅)
玄関位置 北玄関
敷地面積 537.08m2(162.4坪)
延床面積 171.90m2(52.2坪)
工法 木造平屋建て

 

こちらの平屋7LDKの間取りは、夫婦+両親+子夫婦+孫の7人の大家族でお住まいです。

 

さすがに、間取りも大きく、複雑です。

 

玄関とLDKは共有で、水回りは2か所にわけた三世帯住宅です。

 

中庭を囲むように、夫婦、両親、子夫婦の寝室をおかれています。

 

個々の部屋は、プライバシーが守られた個室ではあるのですが、全体がゆるくつながってもいて、常に家族の気配も感じることがでる、温かみのある間取りです。

 

間取りについて、みていきます。

 

■玄関に入ると通り土間があって、世代をつなぐ路地の役割を持たせています。

 

この通り土間によって、世代ごとに程良い距離感がり、素晴らしいです。

 

■この通り土間は、薪ストーブのあるリビング、中庭のウッドデッキ、和室、趣味の部屋にもつながっており、実にワクワクする間取りです。

 

■リビングの一部が土間になっていて、そこに薪ストーブもあり、暮らしが楽しめそうです。

 

■薪ストーブの暖房力はすごく、家全体を暖めることが可能です。

 

さらに、太陽熱を利用した床暖房システムもあり、寒い冬でも快適に過ごせます。

 

広い家ならではのデメリットを、よく考えた間取りです。

 

 

 

その他の間取り

 

平屋4LDK(南玄関)の間取りについては、次の記事をお読みください。

 

 

 

平屋6LDK(南玄関・北玄関)の間取りについては、次の記事をお読みください。

 

まとめ

 

 

 

 

以上、50坪の平屋の間取りについて解説いたしました。

 

具体的な間取りも4件、ご紹介しましたが、間取りのイメージはつかめましたでしょうか?

 

まずは、50坪という広さゆえのデメリットをよく理解してください。

 

その上で、あなたの描く暮らしを実現させるために、あなに合った50坪の平屋に挑戦してみてください。

 

ぜひ、あなたの平屋の家づくりを成功させてください。

 

今回も最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、あなたが、以下の4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、続けてお読みください。。


  • 平屋の家づくりを何からスタートしていいのか、よくわからない。
  • 住宅展示場に行きたいが、その後の営業が面倒で、まだ行けてない。
  • そもそも、どこの住宅展示場に行けば、平屋を見ることができるのか、よくわからない。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表

自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。

家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。

 

著者のプロフィール情報

 

 

記事更新:
■前文を一部追加修正、さらに、「広いがゆえのデメリットを考慮した間取りを考えること。」の記事に、「デメリットのまとめ」を追加し、よりわかりやすくしました。(2022/9/12)