村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、中庭のある間取りで注意すべき3つの点について解説します。
中庭がある間取りは、平屋だけでなく、二階建ての家でも、とても人気があります。
以下の記事でも、中庭の間取りの良さを解説していますが、中庭が本当に良いものです。
中庭の素晴らしさを、平屋30坪~40坪の間取りで解説しております。中庭のデメリットについても説明があるので、参考になります。 → 平屋に中庭を設けるべき4つの理由とは?30坪~40坪の間取りで検証!
私も、中庭が好きで、実際に、コの字型の中庭をもつ二階建ての自宅を建てました。
上の画像は、自宅のリビングから中庭に向けて撮ったものです。
私は、この中庭を第二のリビング、アウトドアリビングとして位置づけ、そこで、BBQをしたり、食事をしたり、お茶を飲んだり、いろいろ楽しんでおります。
ただ・・実は、この中庭のある間取りは、注意すべき点が3つあります。
特に、二階建ての家の中庭の間取りは要注意です。
この3つの注意すべき点を、あまり考えず、中庭をつくると、かえって、住みにくい家になることがあるので、注意が必要です。
私は、この3つの点に注意をし、コの字型の中庭を設けました。
コの字の平屋の間取りについて、デメリットも含め解説します。コの字の間取りで後悔しないためにも、ぜひ、お読みください。
そのため、今では快適な中庭、その中庭があるおかげで、より明るく気持ちのいいリビングで、楽しく暮らしております。
あなたも、中庭のある間取りの家を建てるのであれば、ぜひ、この3つの点に注意し、家づくりをして欲しいです。
中庭のある間取りで、家づくりをされるのであれば、この記事を、最後までお読みください。
それではスタートです。
中庭のある間取りで注意すべき3つの点について解説します。
その3つの注意点とは、次の通りです。
私も実際、中庭のある自宅を建て、現在、使っていますので、その実経験に基づき、解説したいと思います。
皆さん、中庭を設けることで、その中庭をから日の光を室内に取り入れ、日当たりを良くし、部屋を明るくしたいと考えます。
しかし、実際に中庭をつくってみたら、中庭に面するLDKの居室内に光が入りにくく、思ったよりも室内が暗いという場合があります。
平屋では、二階建てと違い、建物の高さが低いので、この日当たりの問題は、ほとんど起こりませんが、二階建ての家は、注意が必要です。
二階建ての建物部分により、1階の部屋に、ほとんど日の光が入らなくなってしまうことがあります。
日当たり良くし、部屋を明るくするために中庭を設けたのに、かえって1階のLDKが、暗くなってしまう残念なケースです。
コの字型の中庭でも、このリスクはありますが、ロの字型の中庭、四方を囲まれた構造の中庭は、1階の居室の日当たり悪くなるリスクが、かなり高いです。
中庭の上部からしか自然光が取れず、冬場などは、太陽高度が低いので、ほとんど、直射光が入りませんので、室内は暗くなります。
また、そういった日当たり悪い中庭は、湿度もこもるなどの問題もあるので、その点も注意が必要です。
ここで注意していただきたいのですが、全ての中庭の間取りに、この日当たり悪化の問題が起こるわけではありません。
建物、中庭が、どちらの方角に向けてあるのか、建物の高さ、形状、さらに敷地の状況はどうなのかによって、変わってきます。
実際、私の自宅のコの字型の中庭は、ほぼ南向きで、南面に幅広い道路があるので、ほぼ日当たりは良く、満足しています。
ただ、やはりコの字型の中庭であるため、中庭の両端に建物があるため、そこがあることで、多少、日差しが、はいりづらくはなっています。
この温熱環境の問題は、先ほどの日当たりの問題と違って、中庭の間取りの平屋にも起こる問題です。
この場合の温熱環境は、特に冬場に、部屋にいて寒くないかといった問題です。
中庭があることで、外の空気に面した部分やサッシが増えるので、どうしても断熱性のが落ちやすくなります。
中庭により窓の面積が大きくなり、その窓は屋外の温度を室内に伝えやすいため、結果、暖房が効きにくくなります。
私も自宅の中庭に面するLDKの大きなサッシは、冬場に触れてみると、かなり冷たいです。
自宅の中庭の大きなサッシは、2枚のガラスの間に空気層が設けられたペアガラスです。
このペアガラスは、断熱・遮熱効果が高いので、温熱環境の改善には、多少プラス効果があると思います。
さらに、私の自宅では、高気密、高断熱の家なので、ほぼ、温熱環境の問題はないと思います。
通常の冷暖房だけでなく、床暖房、薪ストーブもありますので、雪の降るような寒い日でも快適です。
中庭のある間取りを検討される際には、高気密、高断熱性能の家にするとか、窓も高断熱のもにするとか検討する必要があります。
この自然災害とは、最近多いゲリラ豪雨であるとか、大雪のような場合です。
突発的で天気予報による正確な予測も困難な局地的大雨です。
そういった場合に、特に四方を建物に囲まれたロの字型の中庭が危険です。
排水経路が、よほどしっかり確保されていないと、大変な事態になります。
十分に排水ができないと雨水があふれてしまったり、中庭が池のような状態になることも考えられます。
中庭を設ける場合には、雨水の排水の経路を確実にとるようにする必要があります。
また、大雪の場合ですが、その場合、中庭につもった雪を、どのように除去するのかが問題になります。
正直、この中庭の雪を取り除くのは、かなり難しいと思います。
大雪が降る地域に、中庭の間取り、特にロの字型の間取りの中庭は、避けた方が無難です。
ちなみに、この自然災害の問題は、二階建ての家でも、平屋でも、起こり得るものです。
それでは、実際の中に庭のある間取りで、3つのポイントについて検証してみます。
出典:平屋 徳島の注文住宅ならセイコーハウジング
この間取りは、ロの字の中庭のある平屋です。
まず、日当たりですが、北側のDKに日の光を取り入れるには、かなり効果があります。
この中庭がない場合は、この北側のDKには、全く、自然光を取り入れることができません。
日当たりの面では、この中庭はプラス効果があると思います。
温熱環境の問題は、この平屋でも、当然、考えるべき問題です。
家の気密性、断熱性を高めたり、窓を断熱性の高いものにする等を検討する必要があります。
四方を建物に囲まれたロの字型の中庭なので、ゲリラ豪などに備え、雨水の排水経路を確実に確保する必要があります。
なお、この中庭の設けたことによるメリットは、かなり大きいのですが、詳しくは、以下の記事を参照してください。
平屋に中庭を設けるべき4つの理由とは?30坪~40坪の間取りで検証!
中庭の素晴らしさを、平屋30坪~40坪の間取りをもとに解説しております。中庭のある間取りの事例が参考になります。
次に二階建ての中庭のある間取りです。
こちらの中庭のある間取りの家は、二階建てです。
住宅密集地で、南面の道路には、細長いアプローチ部分のみが接する、かなり条件の厳しい敷地です。
そういった敷地にもかかわらず、ウッドデッキの快適な中庭を設けることで、LDKに外の光を取り入れることができ、明るい快適な空間になっています。
この間取りは、中庭のメリットを最大限活用したものです。
中庭の間取りで注意すべき点の(1)本当に日当たりがよくなるのか?の問題はクリアされています。
(2)温熱環境に問題はないのか?(3)自然災害への対策は大丈夫か?についても、対策がとられた間取りになっています。
中庭をウッドデッキにすることで、よりリビングと一体化させ、まるでリビングの一部のような空間に中庭が仕上がっており、参考になります。
ウッドデッキの中庭の魅力について解説する記事です。
中庭のある間取りは、成功すれば、その家での暮らしが豊かになり、本当に快適です。
しかし、中庭を設けたことにより、かえって、快適性が損なわれるリスクもあります。
ぜひ、そのようなことがないよう、以下の3つの注意点を意識し、素晴らしい、中庭のある間取りの家づくりをして欲しいと思います。
私は、自宅に中庭を設け、そこをフルに活用し、快適な暮らしを実現できました。
ぜひ、あなたも、素晴らしい中庭のある家を、建てていただければと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。