村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その家づくり、リフォームの経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、擁壁の中では一番人気ですが、RC擁壁について取り上げます。
あなたはRC擁壁が何かをご存知でしょうか?
後程、施工事例をご紹介しますが、このRC擁壁は見た感じすごくスッキリしていて、とてもおしゃれです。
おそらく、街中で何度もこの擁壁をご覧になったことがあると思います。
RC擁壁以外にも、擁壁の種類はありますが、実は、擁壁をどうするかこだわる方は、ほとんどいません。
擁壁によって、外構の雰囲気、さらには建物の印象も大きく変わるのですが、皆さん、あまり興味がないようです。
今回は、擁壁の中でも、なぜRC擁壁がおすすめなのか、その3つの理由を解説したいと思います。
さらに、RC擁壁について、よく理解していただくために、どんな擁壁なのかを詳細に解説します。
まず、RC擁壁とは何か、施工事例もご紹介し、さらに、擁壁の構造、擁壁工事の単価、費用の目安、工事の内容についてもお話します。
新たに擁壁をお考えの方、擁壁の作り直しをお考えの方には、特に本記事は、参考になると思います。
ぜひ、最後までお読みいただければと思います。
まず初めに、RC擁壁とは何かについて解説します。
まずRC擁壁の説明の前に、そもそも擁壁とは何かを、簡単にお話しておきます。
擁壁とは、高低差のある傾斜地の斜面が崩れ落ちるのを防ぐために設計・構築された壁状の構造物(工作物)であり、土留め(どどめ)とも言います。
2mを超える擁壁をつくる場合には、建築基準法に基づき、工作物の確認申請が必要で、検査済証を受ける必要があります。
例えば・・
敷地が道路より高くなっていて、その敷地に建物を建てるとした場合で、その道路と敷地の高低差による斜面に、擁壁をつくらず、そのままの自然の状態にしておくとします。
その場合、建物の重量による横からの圧力で、斜面が崩壊してしまう可能性があり、斜面が崩れれば、敷地の土砂が一気に崩壊し、その影響で、建物が倒壊したり、傾いたりするリスクがあります。
その斜面に擁壁をつくることで、そういった崩壊のリスクを回避することができます。
つまり、擁壁は建物を守るという大切な役割があります。
RC擁壁は、そういった擁壁の一つで、鉄筋コンクリートでつくられたものです。
ちなみに、擁壁にはRC擁壁以外にも様々な種類の擁壁があります。
次の記事は、擁壁の種類につい解説したものです。
こちらの記事もお読み頂ければと思います。
擁壁の種類によっては、そのことで、大きなトラブルにかる可能性があります。ぜひ、本記事を参考に、まずは擁壁の種類を確認してみてください。→「擁壁の種類にご注意!すぐに確認すべき理由とは?」
RC擁壁がどんなものか、わかって頂くために、おしゃれな施工事例2件ご紹介をします。
RC擁壁の施工事例を2つご紹介します。
擁壁が白く塗装され、建物の外壁と同じカラーであり、実に、調和がとれていて、外構と建物がまとまっています。
道路と敷地に高低差がり、傾斜地の斜面の土砂を防ぐために設けられた擁壁ですが、見た目にも、おしゃれです。
建物が建っている敷地と道路に、かなりの高低差があり、比較的大きな擁壁です。
駐車場の後のRC擁壁、階段と敷地の間のRC擁壁、ともにシンプルですが、センスがいいです。
擁壁が、建物の一部のようになっており、本当におしゃれに仕上がっています。
それでは本題です。
なぜRC擁壁が、家づくりにおいておすすめなのか、3つの理由をお話します。
RC擁壁がおすすめな理由は以下の通りです。
RC擁壁がおすすめな1つ目の理由は、土地を有効活用できる点です。
このRC擁壁は、地面から垂直につくることが可能であり、土地を最大限に有効活用できるので、狭い土地に最適です。
RC擁壁は様々な工法で設置されます。
こちらの画像は、高低差のある敷地に、RC擁壁をつくったものです。
左からL型擁壁、逆T型擁壁、逆L型擁壁で、最も多く最も多く使われるのがL型擁壁です。
どの工法による擁壁も、敷地の境界いっぱいで、直角に立ち上げる事ができるので、土地を最大限に活用できます。
2つ目のRC擁壁がおすすめな理由は、強度と耐久性です。
RC擁壁は、鉄筋コンクリートの擁壁であるため、強度が高く、耐久性に優れています。
コンクリートは、砂と砂利を、セメントと水を混ぜた結合材で固めた石のようなかたまりで、とにかく丈夫です。
実際に、このコンクリートは、道路、防波堤、土砂崩れを防止するための砂防ダムや治山ダム・・さまざまな用途で使われています。
強度が高く耐久性が優れているコンクリートが、様々な用途で用いられています。
万一擁壁が崩壊すれば、一気に土砂が崩れ、建物が崩壊したり傾いたり、最悪の場合、人命にもかかわる大事故になる可能性もあります。
擁壁の崩壊するリスクを最小限にする意味で、強度が高く、耐久性に優れたRC擁壁は、おすすめです。
3つ目のRC擁壁のおすすめの理由は、何と言ってもおしゃれな点です。
先程、RC擁壁のおしゃれな施工例を2件、ご紹介しましたが、どちらも本当にセンスがいいです。
シンプルで、スッキリとしていて、都会的で、センスが良く、RC擁壁は、おすすめです。
RC擁壁をうまく活用することで、外構、建物、全体をおしゃれなものに仕上げることができます。
次に、皆さん、ご関心のあるRC擁壁の単価、費用について解説します。
次に、RC擁壁の工事をする際の費用、単価について解説します。
RC擁壁を設置する工事の費用、単価は、擁壁の設置面積、擁壁を設置する地域、地盤、立地等によって、金額は大きく異なるので、これからお話する金額は、あくまでも目安です。
1㎡当たり、つまり(高さ)1m×(長さ)1mの擁壁をつくるのに、3万円~5万円程度の施工業者が多いです。
ちなみに、擁壁の長さが長いほど、より作業がしやすくなるということで、少し単価が安くなり、施工費用の総額も安くなる傾向があります。
私も、実際にネットで検索する等して、単価と費用について調べてみましたが、RC擁壁の工事の単価、費用の金額は、施工業者によって、大きく金額が異なります。
擁壁工事は、かなり高額になるケースが、ほとんどです。
ぜひ、複数の信頼できる擁壁の施工業者から、相見積もりをとることを、強くおすすめします。
私も、何度も利用しておりますが、このサービスは良かったです。
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そして、RC擁壁の工事がどんな内容なのか解説します。
いかに大変で手間がかかる工事なのかが、よくご理解できると思います。
なぜ、RC擁壁の工事の単価・費用が、ここまで高いのか、あなたは、わかりますか?
それは、RC擁壁の工事が、複雑で手間がかかり、施工期間も長くなり、人件費等が高くなるからです。
ここでは、RC擁壁の工事の流れを解説していきます。
工事を開始する前に、測量・構造検討・設計等の業務を終えます。
必要であれば、建築基準法の工作物の確認申請も行います。
既存擁壁が不適格擁壁の場合、解体・撤去する必要があります。
擁壁を取壊しながら掘削作業を進めていきます。
掘削した地盤面を水平に掘り揃え、床付け面を仕上げ、これで掘削作業は完了です。
掘削で発生した土は、敷地の広さに余裕があれば仮置きも可能です。
狭い敷地で、広さに余裕がなければ、余分な土はダンプ等で現場外に搬出し処分します。
隣地の土地が崩れる可能性がある場合には、土砂が崩れないよう山留めの施工をします。
床付け面の土の上に、砕石を20cm程度敷き、締固め、基礎砕石を施工します。
構築される構造物(擁壁)の墨出し作業(地面などに工事に必要なさまざまな基準線を書き出す作業)を行うために、基礎砕石の上に数㎝の厚さでコンクリートを打設します。
このコンクリート打設は、後で打設する基礎コンクリートと基礎砕石が混ざると品質低下するので、それを防ぐ目的もあります。
基礎の底版部分の鉄筋組立を行います。
そこにコンクリートを打設し、コンクリート中に鉄筋を埋め込むことで、引張力の弱いコンクリートを補強します。
擁壁の壁部分に鉄筋を組み立てます。
そこにコンクリートを打設することで、コンクリート中に鉄筋を埋め込み、引張力の弱いコンクリートを補強します。
基礎の底版部分にコンクリートを打設します。
通常は、コンクリートミキサー車をから直接コンクリートを打設します。
現場が大型車が近づけない状況であれば、ポンプ車を使い、コンクリートを打設するケースもあります。
擁壁工事は、高い場所での作業になるので足場を組み立てます。
擁壁の壁部分に型枠を組立てます。
型枠とは、その中にコンクリートを打設する木枠のことです。
型枠の組立と同時に、擁壁に水抜き孔を設けるため、水抜きパイプを゚配置します。
(現在の法律では、壁面面積3㎡以内ごとに1ヶ所以上設置する必要があります)
擁壁の壁部に設けた型枠の中にコンクリートを打設します。
通常は、擁壁が高いため、直接ミキサー車からコンクリートを流し込めないので、コンクリートポンプ車でコンクリートを打設します。
壁部分に打設したコンクリートが一定の強度まで固まるのに日数がかかります。
ようやく、コンクリートの養生期間が経過した後、型枠を取り外します。
このタイミングで、足場、型枠も全て取り外し、その他、不要な資材、残材も搬出します。
擁壁の一番下段の水抜きパイプの下まで土を埋戻します。
そこに、雨水受けの止水コンクリートを設けます。
擁壁の背面に土を埋戻しながら、壁沿いに幅30cm程度で裏込め砕石を埋めて行きます。
これにより、雨水がスムーズに水抜きパイプに流れるようになります。
砕石の間であれば、水はよく流れますが、土だと水は流れません。
裏込め砕石で、雨水が浸透し水抜きパイプに流れるよう排水層を設けるということです。
いよいよ擁壁工事も最終です。
敷地へ上がるための、階段を設けます。
その階段の下に、水道・下水・ガスといったライフラインを敷設することが多いです。
以上が、RC擁壁の工事の全てです。
このようにかなりの作業が必要であり、期間も長くなるため、擁壁工事の費用、価格は、高額になるケースが多いわけです。
以上、RC擁壁について、詳細に解説をしました。
参考になりましたでしょうか?
最後に、RC擁壁についてまとめます。
本記事をお読み頂ければ、いかにRC擁壁が素晴らしいか、よくおわかりいただけたと思います。
擁壁は、敷地に建つ家を守もり、人命も守る、重要なものであること。
絶対に、擁壁が崩壊するようなことは、あってはいけないこと。
また、擁壁をうまく活用することで、見た目にもおしゃれにできるということ。
そういった点で、いかにRC擁壁が適しているかが、よくおわかり頂けたと思います。
ぜひ、これを参考に、素晴らしいRC擁壁をつくってください。
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今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。