村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームも何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。
2階リビングをお考えの方の中には、過度に老後の生活を心配される方がいます。
老後のために2階リビングを諦めてしまい、その結果、せっかく家を建てたのに・・
2階リビングにすればよかったと・・後悔し続ける方が、結構いらっしゃいます。
本記事では、老後へに不安を解消し、その上で2階リビングの家を建てる方法について解説します。
何度も申し上げますが、老後の心配し過ぎは、本当に注意が必要です。
2階リビングをお考えの方には、とても役立つ内容なので、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
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2階リビングについては、次の記事で、メリット・デメリットについて解説しました。
まだ、お読みでない方は、まずは、こちらの記事からお願いします。
記事では、2階リビングについて、次の8つのデメリットについてお話しました。
8つのデメリットの中でも、特に1つ目「老後、足越しが弱くなった時に2階に行く階段が心配である」については、2階リビングをお考えの多くの方が、心配される点です。
中には、老後の暮らしやすさを優先するため、2階リビングを断念するケースもあります。
2階リビングにすることで、日当たりや眺望の問題が解決する場合でも、老後の暮らしが心配で、やめる方がいます。
確かに、リビングを2階にすることで、老後の暮らしにくさはあります。
しかし、2階リビングの大きなメリットがあるにもかかわらず、老後のデメリットのみを過度に心配するのはやめるべきです。
老後に備えた間取りにすることで、デメリットの、かなりを解消できます。
本記事では、どのような点に注意をし、老後にどう備えた間取りにすればいいのかを解説します。
2階リビングをお考えであれば、今回の記事は、おおいに参考になると思います。
あなたの家づくりを成功させるためにも、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
早速ですが、今回の記事で最もお伝えしたかったポイントにお話します。
2階リビングで老後を心配している方が、最も注意すべき点についてです。
先程、ご紹介した関連記事ですが、お読みになられましたでしょうか?
この記事の中で、リビングを2階にすることで、大成功した5つの事例が紹介されています。
1階では日差しがなく、暗かったリビングを、2階にすることで、日差しが差し込む、明るく風通しの良い快適な空間にすることができた事例。
2階にしたことで、素晴らしい眺望を、リビングから楽しめるようにすることができた事例。
このように2階リビングには、大きなメリットがあります。
リビングを2階にすることで、このようなメリットを享受できる場合には、積極的に2階リビングを検討すべきです。
若い方であれば、足腰が弱ってくる老後は何十年も先のことです。
その先の、どうなるかわからない老後の生活を心配し、ただそれだけの理由で、2階リビングをあきらめる事は、絶対にやめるべきです。
何十年も先の暮らしのために、日差しのない暗いリビングで暮らすように、現在の生活の快適性を損なうことは本末転倒です。
せっかく家を建てたのに、すぐに2階リビングにすればよかったと後悔することにならないよう、くれぐれもご注意ください。
ただ、現在の暮らしのみを考慮し、2階リビングにするのには問題があります。
老後の生活にも備えた間取りにすることが重要です。
つまり、自分が足腰が弱くなってきた時に、リフォームによって、高齢者でも暮らしやすいように、柔軟に変えられる間取りにするということです。
将来のリフォームを前提に、2階リビングの間取りをプランしておきます。
そうすることで、2階リビングを、老後でも暮らしやすい家にすることが可能です。
2階リビングでも、老後の暮らしに不安に感じることはなくなるはずです。
本記事では、老後に備え、最低限どのような点に注意をすればいいのかを解説していきます。
それでは、老後に備え検討すべき2点について解説します。
2階リビングを検討される方は、大きく2つのリフォームについて考えておく必要があります。
1つは階段、2つ目は間取りについてのリフォームです。
これから2つのリフォームについて、詳しくお話しますが、どちらも家を建てる際に行うものではありません。
将来、足腰が弱くなってきた時に、行うリフォームです。
その時に備え、リフォームを行いやすいように、間取りを考えるということです。
例えば、家庭用エレベーターを設置するとなると、それなりのスペースが必要です。
家を建てるタイミングで、その場所を確保しておかないと、いざ必要になった時に、設置が難しいということです。
納戸にしておいて、必要に応じて、そこに家庭用エレベータを設置するケースは、よくあります。
ここまで、おわかり頂けたでしょうか?
そもそも、老後も足腰が弱くならず、いつまでも元気な方もいると思います。
そういった方には、こういったリフォームは不要なわけです。
当然、リフォームには費用もかかりますので、無駄な事はやりたくないですよね。
リフォームが必要になった場合に、柔軟に対応できるよう、間取りを考えておけばいいのです。
階段ですが、まずは、次の記事をお読み頂ければと思います。
記事にもありますが、階段昇降機やホームエレベータを設置するリフォームを考えるのであれば、それなりの準備が必要です。
まず、階段昇降機について。
設置するとなると、それに対応できる階段にする必要があります。
具体的には次の通りです。
階段の有効幅に、直線階段で70㎝、曲がり階段で75㎝必要です。
通常の家庭の階段であれば、まず問題ないはずです。
階段昇降機は、椅子の「肘掛け・座面・足台」を開いた状態で使用し、使用しない時は折りたたみます。
折りたたんだ状態でも約35cm程度は壁から出っ張るので、どの場所に収納するかを決めておく必要があります。
当然ですが、階段の近くに電源・コンセントが必要です。
次にホームエレベーターについてです。
こちらは、階段昇降機と違い、かなり大変なリフォームです。
まず、設置に必要なスペースですが、およそ3人乗りで0.6坪、2人乗りで0.3~0.5坪必要になります。
間取りプランのタイミングで、将来、ホームエレベーターを設置できるように検討する必要があります。
さらに、設置の際は建物の強度を確保する必要があり、設置の際はエレベーターの確認申請を行政へ提出する必要もあります。
実際の設置の工事も、エレベーター確認申請済証発行後に行うことになります。
また、費用もエレベーターの規模や内容にもよりますが、おおよそ300万円はかかります。
以上が、階段昇降機、ホームエレベーターのリフォームについてです。
ここで注意すべき点をお話しておきます。
いずれにリフォームの備えるにしても、階段の形状は、高齢者の負担にならないものにしておくべきです。
階段を緩やかにし、さらに転落防止を意識し、階段の間取りを決めるべきです。
ここは、小さなお子さんや若い大人の方、皆さんのためにも、そうすべきです。
詳しくは、先程の記事に記載がありますので、そちらをお読み頂ければと思います。
正直、2階のリビングを1階にするリフォームは、かなり大がかりで、日数も費用もかかり、あまり、おすすめしません。
そもそも、2階リビングの家を建てた方は、1階リビングでは、日当たりが悪いとか、風通しに問題があるとか、素晴らしい眺望を楽しめないとか。
何らかの理由があって、1階ではなく2階リビングにされたはずです。
老後のおいても、その状況は変わらないはずです。
老後のおいても、明るい陽射しが燦燦と差し込む日当たり良い快適なリビングや、素晴らしい眺望を満喫できるリビングのままであるべきです。
老後に階段を使うのが問題だからと言って、リビングを1階にし、毎日、日当たり悪く、眺望を楽しめないリビングで過ごすのは、もったいない話です。
しかし、中には、どうしても、階段を使うのが、体力的にも無理、心配という方もいると思います。
そういった方は、ぜひ、先程、お話した、階段昇降機、ホームエレベーターのリフォームを検討されてはいかがでしょうか。
2階リビングのままで、階段の昇り降りは、階段昇降機やホームエレベーターで行うようにするといいと思います。
ちなみに、将来的に間取りを変更するリフォームを行う場合には、次の2点について考慮するといいです。
まず、間取り変更等のリフォームを行いやすい木造軸組工法で家を建てるといいです。
木造軸組工法は、柱(縦の構造材)に梁(横の構造材)を組み合わせて建てることから「軸組み」と呼ばれ、在来工法や伝統工法とも呼ばれおります。
将来的にリフォームを行い、増築・減築をするときにも柔軟に対応できるいったメリットもあります。
間取り変更や間仕切り壁の撤去等、比較的容易に行うことができる木造軸組工法で家を建てるのもおすすめです。
一方、2×4(ツーバイフォー)工法は、動かせない壁が多いため、どうしても間取りが制限されます。
建物を、垂直方向からの力、地震や風などの水平方向からの力に抵抗し、建物を支える重大な役割の耐力壁は、後で移動したり、撤去は難しいです。
木造軸組み工法、2×4(ツーバイフォー)工法、いずれの工法にもあり、耐力壁はあり、どこに配置するかといったバランスが重要です。
安易に、耐力壁を移動させたり、撤去してしまうと、建物の強度が弱くなり、地震や台風などの際に建物の倒壊につながるリスクが高まるので注意が必要です。
耐力壁を移動させることなく、リフォームできるような間取りにしておく必要があります。
以上、2階リビングで老後を心配されている方が、注意すべき点について解説しました。
参考になりましたでしょうか。
それでは、最後です。
確かに、リビングを2階にすることによる、老後の暮らしにおけるデメリットは確実にあります。
足腰の弱った老後に、毎日、階段を使うのは大変です。
だかたと言って、安易に、2階リビングをあきらめるのは、絶対にやめるべきです。
リビングを2階にすることに、大きなメリットがあるのであれば、ぜひ、積極的に検討すべきです。
ただし、老後のおいても、自分も含め家族全員が、足腰に問題がなく健康であるという保証はありません。
そこで、万一、足腰が弱くなった場合に備え、柔軟にリフォームで対応できる間取りプランを考えておくことが重要です。
何度も申し上げますが、数十年先の将来、老後において、自分が、家族が、どういう生活をしているか、誰にもわかりません。
そのわからない将来のために、現在の暮らしの快適性を損なうのは、本末転倒です。
くれぐれも、心配し過ぎ、やり過ぎにはご注意ください。
ぜひ、本記事を参考に、素晴らしい、2階リビングの家を建ててください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。
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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。
記事更新:
■木造軸組み工法、耐力壁についての説明を追加する等、記事全体を、より理解しやすいようにリバイズしました。ぜひ、参考になさってください。(2021/7/3)