2階リビングにすべきか否か?メリットとデメリットの比較が重要!

2階リビングにすべきか否か?メリットとデメリットの比較が重要!

 

2階リビングにすべきか否か?メリットとデメリットの比較が重要!

2020/01/06  更新:

 

 

 

 

 

村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームを何度も行ったことがあります。
その経験をベースに記事を書こうと思います。

 

今回は、2階リビングのメリットとデメリットについて解説します。

 

2階リビングにするか否かは、このメリットとデメリットの比較で決める必要があります。

 

2階リビングをお考えの方には、ぜひ、お読み頂ければと思います。


 

 

多くの方が、2階リビングの間取りに興味は、あるようなのですが、実際は、圧倒的に、1階にリビングをもってくるケースが多いです。

 

その理由は・・

 

一般的に、リビングを1階にする間取りが多いとか。

 

玄関を入ってリビングがある方が、間取り的に動線がいいとか。

 

庭の近くにリビングをもっていきたいとか、そうすべきとお考えの方が多いからです。

 

確かに、これらの理由は、間違ってはいません。

 

しかし、リビングを2階にする間取りの全てが、問題だということではありません。

 

多くの方は、リビングを2階にすると、デメリットばかりで、メリットは何もないと心配するのですが、それは大きな間違いです。

 

状況によっては、むしろ、メリットの方が大きい場合も、多々あります。

 

デメリットばかり、気にした結果、2階リビングを導入しなかったことで、家を建てた後に、後悔される方が本当に多いです。

 

2階リビングにすべきか否かは、メリットとデメリットを徹底的に比較することが重要です。

 

これからお話するメリットが、もし、あなたの建てる家に該当するのであれば、間違いなく、2階リビングを導入すべきです。

 

メリットを活かす形で、2階リビングを導入することで、家の資産価値も上がると思います。

 

逆に、メリットを活かせず、1階リビングだと、住みにくいし、快適性も損なわれているはずなので、かなり後悔すると思います。

 

本記事で解説する2階リビングの間取りのメリット、デメリットをよく理解し、ぜひ、検討していただければと思います。

 

ちなみに、私の自宅は、次の記事で書きましたが、リビングを2階にするメリットが全くなかったので、1階にリビングがあります。

 

そのリビングは、快適な空間になり、大変満足しておおります。

 

 

 

 

 

 

 

2階リビングの間取りメリットとは?

 

 

 

 

 

まず、2階リビングの間取りのメリットについて解説します。


 

 

これからお話するメリットに、あなたが建てる家が該当するのであれば、2階リビングを導入するといいです。

 

2階リビングにより、その家の快適性が、格段に良くなるはずです。

 

それでは、メリットについて解説します。

 

リビングを2階にするメリットは、大きく2つあります。

 

日当たりが良くなる(特に冬場に)
眺望が良くなる

 

 

日当たりが良くなる(特に冬場に)

 

 

1階リビングでは、日当たりが悪いのを、リビングを2階にすることで、日当たりをよくすることができます。

 

これは、2階リビングの大きなメリットです。

 

家が密集していて、南側に高い建物がある場合が要注意です。

 

特に冬場は、日が低くなりますので、1階のリビングでは、日が入らず、極端に日当たりが悪くなるケースがあります。

 

この冬場の日射取得が悪くなる場合には、間違いなく、2階リビングを採用すべきです。

 

2階にリビングをもってくることで、たくさん日が入るように改善することができます。

 

北側斜線の規制があることで、南の高さが制限されますので、2階のリビングであれば日が入るということです。

 

北側斜線とは・・

 

北側の隣人の日当たりを考慮し、南からの日照の確保のために建築物の高さを規制したルールのことです

 

また、2階リビングは、天井を勾配天井にすることで、、広々空間にすることができます。

 

また、天井に天窓や、壁面の高い位置に窓を設けることで、外の光を室内に、さらに取り入れることができます。

 

 

 

眺望が良くなる

 

 

例えば、1階からは見えないけど、2階であれば、海が見えるとか、富士山が見えるといった場合です。

 

眺望が良くなるのは、2階リビングの大きなメリットです。

 

眺望がいい物件は人気がありますので、仮に売却するとしても、その方が有利です。

 

このように眺望がよくなる場合も、ぜひ、2階リビングを採用すべきです。

 

 

 

その他のメリット

この3つ目のその他のメリットは、これがあるから、2階リビングを絶対に採用した方がいいという、強いメリットではありません。

 

その2階リビングのメリットは、いくつかあります。

 

(1)2階リビングは、簡単に広くすることができます。

 

1階とは違い玄関がないので、その分広くできるということです。

 

極端な例ですが、階段を上がると、全てリビングにすることも可能なわけです。

 

(2)2階リビングだと、家が構造的に有利であるという、耐震性をより高めるメリットがあります。

 

1階にリビングのような大きな空間があるより、個室を1階にもってくる2階リビングの方が、壁面が多くなり構造的に強いというメリットです。

 

ただ・・こちらのメリットは、しっかり構造計算して、家を建てれば、どちらでも大差ないということなので、大したメリットではありません。

 

(3)2階リビングだと、プライバシーを確保しやすいというメリットがあります。

 

リビングが2階なので、その前を人や車が通らないから当然です。

 

リビングの前面に、大きめのバルコニーやベランダをつくり、プライバシーの守られた庭を設けることもできます。

勘違いされる方が多い、2階リビングのデメリットとは?

 

 

 

 

 

次に、2階リビングの間取りのデメリットについて解説します。


 

 

これらお話するデメリットを、かなり大きなデメリットとお考えの方が多いのですが、注意が必要です。

 

先程、お話した(1)日当たり、(2)眺望、この2つメリットと比較して、どうなのかを、慎重に検討する必要があります。

 

それでは、2階リビングのデメリットについて解説していきます。

 

デメリットは、以下の事項が考えられます。

 

老後、足越しが弱くなった時に2階に行く階段が心配である
1階の防犯が手薄になる
2階にリビングあると、1階が寒くなる
建築コストがあがる
来客時の対応が面倒である
大きな家電の搬入が心配である
水回りが2階だと水漏れが心配である
庭を使わなくなる

 

老後、足越しが弱くなった時に2階に行く階段が心配である

 

2階にリビングあると、老後、足腰弱くなった時に、階段の昇り降りが大変になるのではというデメリットです。

 

そもそも、階段の昇り降りが難しい、つらくなる、その確率も、かなり低いはずです。

 

あまり心配する必要はないと思いますが・・

 

気になるのであれば、老後のことを考え、階段の形状の勾配をゆるくすることで、ほぼ解決できます。

 

さらには、将来的に必要になった時に、階段昇降機やエレベーターを設置できるようにしておく対応策もあります。

 

次の記事が参考になりますので、あわせてお読み頂ければと思います。

 

 

 

 

1階の防犯が手薄になる

 

2階リビングだと、人が2階にいることが多くなり、1階の防犯が手薄になるのではというデメリットです。

 

しかし、この問題も、窓の位置、形状を工夫することで、解決できます。

 

このデメリットは、1階の窓の位置や、その大きさを工夫することで、防犯は問題は解決できます。

 

また、同じく防犯の問題ですが、2階リビングだと個室を1階にするケースが多いです。

 

そうすると、1階の寝室だと防犯上、窓を開けっぱなしで寝ることはできません。

 

窓を開けることで、涼しく快適に寝れますが、それができません。

 

 

 

2階にリビングあると、1階が寒くなる

 

冬、2階リビングだと、温熱環境的に不利になるのではないかというデメリットです。

 

2階に人がいて暖房するので、その結果、1階が寒くなるとい心配です。

 

暖かい空気が2階から1階にいくことはないので、当然です。

 

逆に1階がリビングだと自然に漏れた暖気が2階にいくので、2階も多少、暖かいですよね。

 

2階がリビングだと、1階が、かなり寒くなるということです。

 

いざ寝ようと1階の個室に行くと、冷え切った部屋で震えるなんてこともあり得ます。

 

この問題も、きちんと断熱して、全館空調にする等、対応策はあります。

 

もしくは、全館空調でないにしても、要するに1階も暖房すればいいのです。

 

逆に夏だと、屋根に近い、2階リビングが、今度は暑くなるというデメリットが考えられます。

 

しかし、この問題も、しっかし断熱をし、さらにエアコンを設置することで、ほぼ解決できます。

 

 

 

建築コストがあがる

 

よく2階リビングだと、建築コストが上がると、デメリットに思われている方が多いです。

 

しかし、費用は、リビングを1階にしようが、2階にしようが、あまり金額に差はありません。

 

多少は、2階リビングの方が高くなるケースもありますが、デメリットと言えるほどではないと思います。

 

 

 

来客時の対応が面倒である

 

来客があると、玄関まで、その都度階段を下りて、対応するのが大変だというデメリットです。

 

この問題は、テレビドアホンを設けることで、解決できます。

 

テレビドアホンにより、ほとんどの来客は、2階のリビングで対応できます。

 

 

 

大きな家電の搬入が心配である

 

冷蔵庫、洗濯機など大型家電の搬入が、リビングが2階だと、大変だというデメリットです。

 

この点は、確かに、デメリットではあります。

 

実際、2階まで搬入してもらうとなると、配送は別途料金がかかることがあります。

 

また、1階よりサイズにも制限があるかもしれません。

 

大型家電を購入する際には、2階にも搬入できるかを確認する必要があります。

 

この問題は、階段の幅を多少広くすることで、対応できると思います。

 

 

 

水回りが2階だと水漏れが心配である

 

2階リビングだと、水回りも2階におくことになり、万一水漏れ等のトラブルが発生した場合に、その被害が大きくなるというデメリットです。

 

この問題は、水漏れが発生した場合でも、影響の少ない部屋を、2階の水回り部分の下にもってくることで解決できます。

 

ただ、そもそも、水漏れの事故そのものの発生の確率は、かなり低いはずです。

 

 

 

庭を使わなくなる

 

リビングを2階にすると、庭との距離が離れるため、庭を使うことが、減ります。

 

本格的にガーデニングや家庭菜園を楽しまれる方には、2階リビングは向いていません。

 

2階リビングでは、バルコニーと接するようにリビングを設けることができ、バルコニーをアウトドアリビングとして、使うことができます。

 

バルコニーを庭のかわりに、より楽しむことができる環境に変えることで、このデメリットを多少、改善できます。

 

 

 

 

その他にも、2階リビングの間取りには、細かいですが、他にもデメリットがあります。

 

2階に水回りがあると、お湯がでるまでに時間がかかります。

 

温水が出るまで、給水管にたまっている水を捨てることになるので、経済的に非効率です。

 

資源の無駄というデメリットがあります。

 

また、買い物に行って重い荷物がある場合に、その荷物を2階まで運ぶのが面倒だというデメリットもあります。

 

 

 

以上、様々な2階リビングの間取りのデメリットをあげました。

 

しかし、これらのデメリットは、どれも、何らかの対応策があります。

 

一方で、メリットでお話した(1)日当たり、(2)眺望は、どちらも2階リビングにしないと、解決できない問題です。

 

メリットとデメリットを比較し、2階リビングについて、検討する必要があります。

2階リビングの間取りを検証!メリットとデメリットとは?

 

 

まずは、こちらの2階にリビングがある間取りをご覧ください。
北玄関、インナーガレージがある4LDKの二階建てで、1階に、2部屋の子供部屋があり、トイレ、洗面、浴室等の水回りもあります。

 

2階には、大きなLDKがあり、客室等多目的に使えそうな和室、夫婦の寝室があります。

 

この家は、住宅密集地に建っていて、家族構成は、夫婦、子供2名の4名とします。

 

それでは、2階リビングの間取りに絞って、メリット、デメリットを検証していきます。

 

 

 

 

まず、メリットです。

 

2階のリビングの南面には、大きなバルコニーがあり、そのバルコニーには、大きな吐き出し窓の開口部があります。

 

その開口部から、ほぼ一日、日が入り、2階のリビングは、大変、日当たり良く明るく快適な空間になっています。

 

1階のリビングでは日当たりが悪かったのを、2階にすることで、日当たり、風通しも良くなっています。

 

また、リビング前面のバルコニーの囲いで、目隠しになり、リビングの吐き出し窓を全開しても、プライバシーが保護されています。

 

以上が、2階リビングの間取りの大きなメリットです。

 

 

次に、デメリットです。

 

まず、老後の際に、足腰が弱くなってきた際に、階段が心配だというデメリットです。

 

ここは、この間取りでは、階段の勾配をかなりゆるやかにしているため、ほぼ問題ないです。

 

その他の、1階の防犯の問題、1階が寒くなる問題、建築コストの問題、来客時の対応の問題、大型家電の搬入の問題は、水回りの事故の問題は、全て、先程、説明した通り、この間取りでも対応可能です。

 

その他のデメリットを解説します。

 

デメリットは、大きく2つあります。

 

(1)子供部屋の位置が1階であること

 

子供部屋が1階にあるため、玄関から直接、子供部屋に行くことができます。

 

家族がいるLDKを通らず、直接、部屋に出入りできるので、親子のコミュニケーションがとりづらい間取りです。

 

さらに、水回りも全て1階にあるため、お風呂、トイレ、洗面を使う際にも、全く、親子が顔置合わせることがない間取りです。

 

この2階リビングの間取りの一番のデメリットは、親子のコミュニケーションがとりづらいデメリットです。

 

ここは、2階の夫婦の寝室に子供部屋をもっていき、1階の子供部屋を夫婦の寝室にすることで、解決できます。

 

 

(2)家事動線に問題があること

 

2番目の、2階リビングの間取りのデメリットは、家事動線が悪いことです。

 

2階のキッチンから1階の洗濯機の置かれている水回りまでの距離が遠く、洗濯の家事を行うのに、階段の昇り降りが必要で面倒です。

 

まず、料理をしながらの洗濯は難しいですし、洗濯したものを、ベランダで干すのも、階段の昇り降りが必要になります。

 

また、1階の個室で使う布団を2階のベランダに干すのであれば、その場合も家事動線は悪いです。

 

このデメリットは、水回りも、なんとか、2階にすることで解決できると思います。

まとめです。後で後悔しないよう、最後までお読みください。

 

 

 

 

2階リビングにするかしないかは、その家にとって、とても重要です。

 

本記事で学ばれたことをもって、くれぐれも日当たりが悪かったり、せっかくの眺望をいかすことができないリビングだけは、つくらないよう.、後悔されませんようお願いします。

 

最後にもう一度まとめます。

 

まず、以下のメリットに該当する場合には、2階リビングの間取りを採用を検討してみてください。

 

日当たりが良くなる(特に冬場に)
眺望が良くなる

 

そして、以下の様々なデメリットですが、ここは上のメリットと比較し、どうなのかを慎重に検討するようにしてください。

 

老後、足越しが弱くなった時に2階に行く階段が心配である
1階の防犯が手薄になる
2階にリビングあると、1階が寒くなる
建築コストがあがる
来客時の対応が面倒である
大きな家電の搬入が心配である
水回りが2階だと水漏れが心配である

 

いずれも、何らかの対応策があり、解決できるものです。

 

デメリットは、よく理解した上で、メリットと比較することが重要です。

 

まずは、あなたの家を建てられる敷地の条件について、総合的に検討してみてください。

 

そして、ぜひ、あなたの家づくりを、成功させてください。

 

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、あなたが、4つの内一つでも該当するのであれば、ぜひ、最後までお読みください。


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著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表

自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。

家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。

 

著者のプロフィール情報

 

 

記事更新:
■記事を大幅に修正しました。(2021/3/2)