村上悠です。
自宅、賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てるなど、家づくり経験があります。
さらに、経営する複数の賃貸物件のリフォームも何度も行ったことがあります。
その家づくり、リフォームの経験をベースに記事を書こうと思います。
今回は、擁壁の下に家を建てるケースについて取り上げます。
擁壁の下に家を建てられる4つのケースについて解説してきます。
擁壁の下に家を建てるということは、つまり、家のすぐ裏に擁壁があるということです。
その状況を想像してみてください。
万一、家の裏の擁壁が崩壊し、一気に土砂崩れが起きれば、家は土砂で倒壊し、
最悪の場合、家の中にいる者が、土砂と倒壊した家で生き埋めになることもあるわけです。
台風の豪雨の後に、裏山が崩れ、家が倒壊し、人が亡くなるニュースがよくありますよね。
擁壁の下に家を建てるということは、とても危険だということです。
安易に考えることは、絶対にやめた方がいいです。
だからと言って、擁壁の下ということだけで、全てのケースで家を建てることができないかと言うと、そうではありません。
本記事では、擁壁の下の土地に、家を建てることができる4つのケースについて解説します。
先程申し上げたように、擁壁が崩壊したら大変な事故になります。
そういった事故が起こらないよう、4つのケースに限定し、擁壁の下に家を建てることが可能だということです。
擁壁の下に家を新築される方、建て替える方、又は、擁壁の下の土地の購入をお考えの方、皆さんに、本記事は参考になると思います。
ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。
こちらは、本記事と真逆で、擁壁の上の家を建て替える場合についての記事です。
参考になると思うので、ぜひ、こちらの記事もお読みいただければと思います。
擁壁の上の土地に建つ家を建て替える場合の、注視すべき5つのポイントについて解説しています。こちらも参考になると思います。→「擁壁の上の家を建て替える!注意すべき5つのポイントとは?」
まず、最初に家の裏に擁壁がある危険性について解説します。
繰り返しになりますが、擁壁の下の土地に家を建てるとうことは、家のすぐ裏に擁壁があるということです。
余程広い敷地で、裏の擁壁から家までの距離をあければ話は別ですが、通常は、家のすぐ裏に高い擁壁があるわけです。
そのことが、いかに危険なことか、まずお話します。
通常、擁壁は土地の高低差が2m以上ある場合に、高低差のある斜面が崩れないように設けるものです。
擁壁の裏側には、大量の土があり、擁壁の高さが、さらに高くなれば、さらに大量の土があるわけです。
その擁壁には、土の荷重(土圧)がかかり、地中に貯まった雨水による水圧もかかります。
そして、そこに擁壁の上に建つ建物の荷重も加わり、強烈な圧力が、擁壁にかかります。
擁壁の強度に問題があれば、その強烈な圧力に耐えられなくなり、最悪の場合、擁壁は倒壊する危険性があるわけです。
擁壁が倒壊すれば、一気に土砂崩れが起こり、家も土砂で倒壊し、人命を損なう大事故になることっも充分考えられます。
強度が不明な、安全性が確認できない擁壁が、家の裏にあるということは、極まて危険だということです。
不幸にも、そういった問題のある擁壁が、あなたの敷地内又は、隣接地にあるのであれば、
家を建てる前に、まずは、その擁壁をどうするのか、よく検討する必要があります。
土地の条件や、擁壁の状態、どのように対処するのか、補修なのか、造り直しかなのか・・
当然、費用が発生することなので、予算も考慮して対策を考える必要があります。
擁壁の下に家を建てることができる1つ目のケースです。
安全性が確認できる既存擁壁の場合です。
よくあるのは、土地や家を購入する際に、擁壁について、よく確認していないケースです。
こういったケースは、本当に多く、自分の敷地にある擁壁が、どういう状態なのか、全くわからない方が、本当に多いです。
擁壁の状態が不明なままでは、家を建てることはできませんので、まずは、擁壁の安全性について、確認する必要があります。
ただ・・残念ながら、素人がいくら擁壁を確認しても、その安全性を正確に確認することは、まず不可能です。
必ず、擁壁の専門の業者に相談をし、安全性を確認するようにしてください。
安全性が確認できれば、擁壁による制限は何もなく、思う存分自由に家を建てることができます。
擁壁が、安全なものか否かの確認については、次の記事で詳細に解説しています。
まずは、擁壁の安全性の確認からスタートしましょう。
擁壁の種類によっては、そのことで、大きなトラブルにかる可能性があります。ぜひ、本記事を参考に、まずは擁壁の種類を確認してみてください。→「擁壁の種類にご注意!すぐに確認すべき理由とは?」
詳細は、記事をお読み頂きたいのですが、ここでも簡単に、安全性の確認にすいて、ご紹介しておきます。
擁壁の下に家を建てることができる2つ目のケースです。
既存の擁壁を安全な擁壁に造り替える場合です。
2つ目の方法ですが、既存の擁壁を解体撤去し、新たに、安全な擁壁をつくる場合です。
建築基準法の基準に適合した擁壁をつくるわけですから、擁壁の制限を受けることなく、自由に家を建てることが可能です。
ただし、こちらの記事は、RC擁壁に関する記事ですが、かなりの費用がかかります。
RC擁壁が、(1)強度・耐久性に優れており、(2)土地を最大限に有効活用するのに最適であり、さらに(3)見た目にもおしゃれであるという3つの理由から、一番おすすめです。記事で詳細を解説しております。→「RC擁壁がおすすめな3つの理由とは?家を建てる方は必読!」
詳細は、こちらの記事をお読みいただければと思いますが、ここで簡単にお話しておきます。
㎡単価、1㎡当たり、つまり(高さ)1m×(長さ)1mの擁壁をつくるのに、3万円~5万円程度の施工業者が多いです。
擁壁の設置面積、擁壁を設置する地域、地盤、立地等によって、金額は大きく異なるので、あくまでも目安ですが。
規模の大きい擁壁となれば、1千万円を超えることもあり、とにかく擁壁の費用は高いです。
安易に、擁壁を造り直すことはできないと思いますが、崩壊のリスクのある擁壁を、そのまま放置するわけにはいきません。
予算も考慮し、じっくり検討する必要があります。
擁壁の下に家を建てることができる3つ目のケースです。
既存擁壁から一定の距離を離して建築する場合です。
擁壁の下に家を建てることができる3つ目のケースは、これまでの2つのケースと異なります。
問題のある既存の擁壁を、安全なものにするのではなく、特に何の対応もすることなく、
既存の擁壁のままの状態で、家を建てます。
具体的には、上の画像の通りですが、擁壁の上端から擁壁の高さの2倍超、話して家を建てます。
既存の擁壁から、これくらい離させば、仮に既存の擁壁が倒壊し、
一気に土砂崩れが起きたとしても、建物への影響はないということです。
ただし、この方法は、擁壁の高さが高ければ、より、擁壁からの距離をとらなければいけません。
狭い敷地だと、家を建てる面積を確保できないので、まず建築は不可能です。
擁壁の下に家を建てることができる4つ目のケースです。
既存擁壁と家との間に土留め等の施設を設ける場合です。
擁壁の下に家を建てる4つ目のケースです。
このケースも、3つ目のケースと同じで、既存擁壁の現状のままで、家を建てることができます。
万一、擁壁が倒壊しても、その影響を受けず、建物の安全が確保できるように、家を建築します。
具体的には、上の画像の通りですが、既存擁壁と家の間に、土留施設を設ける方法です。
この土留施設は、建築基準法の基準で設けるため、かなり丈夫です。
万一、既存の擁壁が倒壊し、土砂が一気に崩れても、この土留施設で、崩れた土砂は、せきとめられます。
土砂によって、建物が、倒壊したり、傾いたりするリスクは、この土留施設によって、回避できるということです。
以上、擁壁の下に家を建てる4つのケースについて解説をしました。
参考になりましたでしょうか?
最後に、注意すべき点について、まとめます。
擁壁の下に家を建てることができる4つのケースについて解説しました。
とにかく、既存の擁壁の強度が不明で、安全性が確認できな擁壁を、
そのままの状態で、その下に家を建てることが、とても危険なので、注意が必要です。
いずれの場合も、まずは専門家に相談すべきです。
以下のサービスは、私も何度か利用したことがありますが、かなり使えます。
とりあえず、サイト内を確認してみてはいかがでしょうか。
できる限り安い費用で
信頼できる業者に擁壁の工事を依頼をしたい方へ
安く、擁壁の外構工事を確実に成功させたい方には、ぜひご検討頂ければと思います。私も複数回利用しましたが、外構工事は成功し大満足です。
こちらの2つの「比較サイト」(画像の上から順)
■タウンライフリフォーム(外構)の詳細
■
それぞれ、特徴があり異なりますが、各サービスに共通する事は、あなたの計画する外構工事に、最適な地元優良の外構業者を複数厳選し紹介してくれることと、全て無料ということです。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
著者情報:
村上悠
レリッシュプラン株式会社:代表
自宅を三井ホームで建て、さらに賃貸物件の平屋ガレージハウスを建てる等、新築の家づくり経験があります。
さらに、複数の賃貸物件についても、空室対策として何度もリフォームを行ったことがあります。
そういった家づくり、リフォーム経験で得た気付き、知識等を、記事にしていきたいと思います。
家づくり、リフォーム等に役立つであろうと、資格も取得しました。
賃貸業など不動産ビジネスに役立つであろうと、宅地建物取引士に2008年に合格。
また、家づくり、リフォームに色彩は重要ということで、2級カラーコーディネーター(商工会議所)の資格を2019年に取得。
さらに、以前サラリーマン時代に、国内旅行業務取扱管理者の資格も2016年に取得。